白目・小粒・納豆用だいず「鈴の音」の栽培法

タイトル 白目・小粒・納豆用だいず「鈴の音」の栽培法
担当機関 岩手県立農業試験場
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 だいず「鈴の音」に適する播種期と栽植密度は、岩手県中北部で 5月中旬~6月上旬・20,000~25,000本/10a、同県南部で 6月上旬~下旬・15,000~20,000本/10aである。 普通型コンバインによる収穫可能期間は約 25日間である。
背景・ねらい 岩手県の大豆栽培は、単収が低く年次変動が大きいことや、
栽培規模が小さく機械化が遅れていることが問題である。
これを背景として、白目・小粒・納豆用品種「鈴の音(だいず東北 115号)」
の多収安定性や機械収穫適応性を認め、平成 6年度に奨励品種に採用したので、
本品種の優れた特性を生かす栽培法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 岩手県の地帯別播種適期は、県中北部で 5月中旬~ 6月上旬、
    県南部で 6月上旬~下旬であり、この適期内では早播ほど多収となる
    (表1)。
  2. 栽植密度は県中北部で 10a当たり 20,000~25,000本程度、
    県南部で 15,000~20,000本が適し、個々の圃場条件や播種期に応じて決定する
    (表1)。
  3. 窒素施肥量は普通大豆並の 10a当たり 2~4kgを標準とする
    (表1)。
  4. 普通型コンバインによる収穫は作業速度 0.60m/sを標準とし、
    その際の損失は1.6%、損傷粒は 0.1%で作業精度が高い
    (表2)。
  5. 普通型コンバインによる収穫可能期間は、
    茎水分が十分低下する成熟期 1週間後から裂莢が始まる同約 1ヵ月後までとするが、
    品質の低下は同 60日後でもごく少ない
    (表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 適用地域は岩手県全域(標高 300m以下)とする。
  2. 目標収量(表1) は普通大豆並からやや低いが、
    本品種は価格の高い小粒大豆であり、
    粗収入は普通大豆の多収品種「スズカリ」並である
    (図1)。
図表1 230599-1.gif
図表2 230599-2.gif
図表3 230599-3.gif
図表4 230599-4.gif
カテゴリ 機械化 施肥 大豆 播種 品種

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