低湿重粘土における大豆の湛水被害に対する窒素追肥の効果

タイトル 低湿重粘土における大豆の湛水被害に対する窒素追肥の効果
担当機関 秋田県農業試験場
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 八郎潟干拓地において大豆が梅雨による湛水害を受けた場合、被害直後に窒素 5~10kg/10a追肥することにより湛水害を受けない大豆と同程度以上の収量が得られる。
背景・ねらい 低湿重粘土の大豆栽培では土壌の特性から過乾の影響や過湿の影響を受けやすい。
特に播種時の過乾による出芽不良や、梅雨による過湿の影響、
子実肥大期の湿害等がそれである。
ここでは梅雨時の湿害対策をさぐるため、播種時期の早晩、
条播散播の播種法を組み合わせて、栽培試験を行い、
湿害を与えるための湛水処理を行い、窒素追肥の効果について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 晩播大豆は早播大豆より湛水処理の影響を強く受け、生育が劣る
    (表1)。
  2. 早播大豆は湛水処理で 7~22%程度減収するが、
    窒素 5kg/10a追肥によって無湛水区では 8~16%増収し、
    湛水処理区でも無湛水処理区と同じか 16%程度の増収になり、
    10kg/10a追肥では 26~30%増収する。
    (表2)。
  3. 晩播大豆の場合は湛水被害による減収率が 29%~35%程度と大きくなるが、
    窒素 10kg/10a追肥することで粒数、百粒重が増大し、散播では無湛水区と同程度、
    条播では 12%程度の増収となる
    (表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 本成果は低湿重粘土で適用できる。
  2. 湛水被害を受けた大豆に対する追肥窒素適量は、高温年や低温年で、
    また早播、晩播等で若干異なるため、留意が必要である。
図表1 230617-1.gif
図表2 230617-2.gif
カテゴリ 肥料 湿害 出芽不良 大豆 播種

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