種子用ニンニクりん片の薬剤浸漬によるチューリップサビダニの防除

タイトル 種子用ニンニクりん片の薬剤浸漬によるチューリップサビダニの防除
担当機関 青森県農業試験場
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 種子用ニンニクりん片を、ピリミホスメチル乳剤の1000倍液またはフェニソブロモレート乳剤の1500倍液のいずれかの薬剤に2時間浸漬することによりチューリップサビダニの寄生密度を抑制し、被害軽減できることが明らかとなった。
背景・ねらい 1990年、貯蔵中のニンニクにチューリップサビダニ(Aceria tulipae (Keifer))
による被害がはじめて確認された。本種は、貯蔵中のりん球内で急増し、
その加害により品質低下及び腐敗の原因となる。汚染された種子りん片は、
植え付け後、未萌芽あるいは茎葉の奇形を生じ、生育不良となる。さらに本種は、
ニン二クダニ伝染モザイクウイルス(GMbMV):仮称)を媒介することが
明かとなった。
そこで本種の防除対策を確立する一防除手段として、種子用ニンニクりん片の
消毒剤について検討した。
成果の内容・特徴
  1. ピリミホスメチル乳剤及びフェニソブロモレート乳剤は、
    チューリップサビダニに対し高い殺ダニ効果を示す
    (表1)。
  2. チューリップサビダニの寄生が認められる種子用りん片を、
    ピリミホスメチル乳剤の1000倍液及びフェニソブロモレート乳剤の1500倍液で
    2時間浸漬し植え付けることにより、立毛中の本種の寄生密度は著しく抑制され、
    被害が軽減できる
    (表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 薬剤浸漬後十分風乾し植え付ける。黒腐菌核病やイモグサレセンチュウの
    防除を実施する場合にはチウラム・ベノミル水和剤による湿粉衣を風乾後行う。
  2. 薬剤浸漬の効果が収穫後のりん球内寄生密度に及ぼす影響については、
    さらに検討を要する。
図表1 230622-1.gif
図表2 230622-2.gif
カテゴリ 肥料 病害虫 黒腐菌核病 チューリップ にんにく 防除 薬剤

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