ジャガイモヒゲナガアブラムシの圃場への飛来時期とダイズわい化病の感染盛期

タイトル ジャガイモヒゲナガアブラムシの圃場への飛来時期とダイズわい化病の感染盛期
担当機関 青森県畑作園芸試験場
研究期間 1991~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 ダイズわい化病の感染盛期は媒介虫のジャガイモヒゲナガアブラムシの圃場への飛来最盛日以降に始まり、7月20日までと考えられた。飛来最盛日は3月1日を起算日とした場合、有効積算温量:620日度到達日として予測できると考えられた。
背景・ねらい ダイズわい化病の防除法として、感染盛期のアブラムシ防除剤の
茎葉散布が有効である。したがって、感染盛期を事前に知ることが重要になってくる。
平成3~6年の試験結果に基づき、感染盛期と媒介虫のジャガイモヒゲナガアブラムシ
の圃場への飛来時期について検討したところ、新知見が得られたので、
指導上の参考に供する。
成果の内容・特徴
  1. 感染盛期は平成3年では6月15日~7月15日、平成4年では6月20日~7月20日、
    平成5年では6月20日~7月12日及び平成6年では6月22日~7月1日と推定された
    (表1)。
  2. 感染盛期は、いずれの年次でもジャガイモヒゲナガアブラムシの
    飛来最盛日(飛来最盛半旬の中央日:
    図1中の矢印)以降、7月20日までである。
  3. 各年次の3月1日から飛来最盛日までの有効積算温量を算出した結果、
    有効積算温量はほぼ一定で、4か年間の平均値±標準偏差は620.6±18.1日度であった
    (表2)。
    このことより、飛来最盛日は3月1日を起算日とした場合、
    有効積算温量:620日度到達日として予測できる。なお、
    有効積算温量の算出方法は下式に依る。
    有効積算温量=(3月1日の平均気温-発育零点)+(3月2日の平均気温-発育零点)
    +......................+(飛来最盛日の平均気温-発育零点)

    ただし、日平均気温が発育零点以下であれば、その日の有効温量は0とする。
    また、発育零点は3.2度C(梶野、1971)を用いる。
成果の活用面・留意点 飛来最盛日を予測することにより、感染盛期が概ね推定できる。
飛来最盛日の予測に当たっては、、
当該圃場に最も近い気象観測地のデータを利用する。
図表1 230623-1.gif
図表2 230623-2.gif
図表3 230623-3.gif
カテゴリ 肥料 病害虫 大豆 ばれいしょ 防除 わい化

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