タイトル |
にんにくにおけるネギコガの第2世代幼虫防除時期の設定法 |
担当機関 |
青森県畑作園芸試験場 |
研究期間 |
1991~1994 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1994 |
要約 |
ネギコガ第2世代幼虫防除適期は、性フェロモントラップによる成虫誘殺の上昇期として設定できる。
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背景・ねらい |
にんにくにおけるネギコガ幼虫の茎葉部食害は第2世代幼虫による場合が大きい。 この時期の幼虫食害を茎葉散布によって効率的に防除するには、 散布時期を的確に判断する必要があった。 この散布時期の設定に当たって性フェロモントラップによる 成虫誘殺消長調査が有効であるとする結果が得られたので、 指導上の参考に供する。
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成果の内容・特徴 |
- 性フェロモントラップ1台を圃場に設置し、5月中旬頃から成虫誘殺消長調査を行う。
調査間隔は初誘殺後5日間隔とする。
- 成虫誘殺消長調査から、誘殺数の上昇期を把握し、
この時期を第2世代幼虫防除時期として設定する。
- 登録剤のトクチオン乳剤、マブリック水和剤20及びダイアジノン水和剤34は、
いずれも、本法による防除剤として使用できる。
図1 ネギコガの性フェロモントラップによる誘殺消長と防除時間 表1 散布時期と防除効果
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成果の活用面・留意点 |
- 本法により、その年次の防除適期が明らかとなり、
1回の散布で十分な防除効果が得られる。
- 誘殺始めや誘殺最盛期の散布では防除効果は十分でない。
誘殺数の上昇期を把握するのは厳密には難しいが、初誘殺後、5日間の合計誘殺数が 50個体以上に達する時期を1つの目安として判断する。
- 性フェロモントラップの誘引源は1か月間の持続力を有する。
粘着板トラップを使用する場合は、粘着板の粘着力の低下に注意し、早めに交換する。
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カテゴリ |
肥料
病害虫
性フェロモン
にんにく
ねぎ
防除
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