接ぎ木ホルダー利用によるトマトの接ぎ木技術

タイトル 接ぎ木ホルダー利用によるトマトの接ぎ木技術
担当機関 青森県農業試験場
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 セル育苗した台木に接ぎ木ホルダーを使用して接ぎ木を行うと、トマトの接ぎ木作業が省力化され、活着率が高まる。また、慣行の割り接ぎより着果が良く1果房当たりの正常果の着生割合が高い。
背景・ねらい 土壌病害(青枯病、萎ちょう病)の増加とともに、接ぎ木栽培が増加しているが、
接ぎ木(割り接ぎ)作業に多くの労力を要し、省力化が課題となっている。
最近開発された接ぎ木専用ホルダーを使用してセルトレー上で接ぎ木を行い、
セル成型苗として育苗する方法の検討を行った。
成果の内容・特徴
  1. 接ぎ木ホルダー利用による接ぎ木作業と生育の特徴
    1. 接ぎ木作業が簡単で、慣行の割り接ぎより接ぎ木作業を省力化できる。
      慣行の苗床播種に代えてセルトレー台木を育苗し、
      接ぎ木ホルダーを使って接ぎ木をすると、約34%接ぎ木時間を短縮できる
      (表1)。
    2. 慣行の割り接ぎより活着率が高く、育苗日数が2~3日短くなる
      (表2)。
    3. 本方式で育苗したトマトは、慣行の割り接ぎより着果数が多く、
      1果房当たりの正常果の割合が高い
      (表2)。
  2. 接ぎ木ホルダー利用による接ぎ木は以下のとおり行う
    (図1)。
  3. 穂木、台木は同時に播種し、穂木の本葉が3枚程度の時期に接ぎ木を行う。
  4. 穂木、台木とも接ぎ木部分を約30度の角度で斜めに切る。
  5. 台木に接ぎ木ホルダーを付け、穂木を切り口が合わさるようにホルダーの
    上から挿す。
  6. 接ぎ木後の管理は割り接ぎに準じる。
成果の活用面・留意点
  1. 供試した接ぎ木ホルダーの商品名はスーパーウェズで、トマトには穴径の
    小さい17号が適する。
図表1 230687-1.gif
図表2 230687-2.gif
図表3 230687-3.gif
カテゴリ 青枯れ病 育苗 省力化 台木 接ぎ木 トマト 播種

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