ネットメロンのトンネル早熟栽培での不織布利用による省力換気法

タイトル ネットメロンのトンネル早熟栽培での不織布利用による省力換気法
担当機関 秋田県農業試験場
研究期間 1994~1995
研究担当者
発行年度 1994
要約 ネットメロンのトンネル早熟栽培での換気法として、不織布をビニール下に被覆し、ビニールのみを段階的に巻き上げる換気法によって、手作業によるすそ換気と同様のトンネル内温度と生育が確保され、大幅な換気労力の軽減が図られる。
背景・ねらい 秋田県沿岸地域には、トンネル早熟栽培による7月下旬~8月上旬どりのメロン産地が
形成されている。しかし、定植~開花期までは寒暖の変動が大きく、保温及び換気の
ためのトンネル開閉作業が必要となる。栽培農家の高齢化、労働力不足が進む中、
この作業は農家の精神的、肉体的に大きな負担となっている。そのため、トンネルの
省力換気法について検討した。
成果の内容・特徴
  1. トンネル被覆方法は、風下側のトンネル支柱上に割繊維不織布(PVA素材)をかけ、
    その上からビニール被覆を行う(図1)。
  2. 温度管理は、活着までは密閉し、活着後はビニールのみ30cm巻上げ、固定する。
    外気温が上昇する時期(秋田市では5月中旬)以降はビニールの巻き上げ幅を50cm以上
    とし、開花期(秋田市では6月上旬)からは換気効率を上げるため不織布も開放し、
    慣行と同様に管理する。
  3. 不織布を利用した換気法でのトンネル内温度は、慣行の手作業によるすそ換気法とほぼ
    同様に推移する(図2)。
  4. 開花期までの1ヵ月間の換気作業は、慣行ではほぼ毎日必要であるが、この換気法では
    3回であり、大幅な省力となる。
  5. メロンの生育、開花期、着果性は慣行換気法とほぼ同様である
    (表1)。
表2 収穫果の比較
成果の活用面・留意点
  1. ビニールの巻上げ程度、時期は、地域によって調整が必要である。
  2. 他作物のトンネル栽培にも応用できる。
  3. 供試した不織布は、ベルツーキNである。
図表1 230691-1.gif
図表2 230691-2.gif
図表3 230691-3.gif
図表4 230691-4.gif
カテゴリ 温度管理 栽培技術 メロン

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