ネギのハウス利用による春どり栽培

タイトル ネギのハウス利用による春どり栽培
担当機関 秋田県農業試験場
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 ネギのハウス春どり栽培は、前年6~7月に露地播種、9月中~下旬ハウス定植により、早春の3~4月に200~300kg/aの良品生産が可能である。品種は3月どりでは多収で品質の良い「明彦」、4月どりでは抽だいが極めて遅く、収量、品質が安定している「長悦」が適する。
背景・ねらい 秋田県のネギの生産は約7割が秋冬どりであり、面積拡大および生産量の向上を図るため
周年生産体系技術の確立が求められている。そこで、品薄期である春どりの作型確立
のため、ハウス利用による栽培方法と適品種を検討した。
成果の内容・特徴
  1. ネギのハウス利用による春どり栽培は、前年6月上旬露地播種、9月中旬ハウス定植に
    より抽だい前の3月上旬には200~280kg/a、抽だい極初期の4月上旬には300kg/a前後の
    収量が得られる(表1,2)。
  2. 同様に播種期が7月上旬、定植期が9月下旬では、抽だい極初期の4月中旬に270kg/aの
    収量が得られる(表3)。
  3. 品種は3月までは両作期とも抽だいは見られず、3月どりでは「明彦」が生育旺盛、
    多収で品質が良く、4月どりでは「長悦」が抽だいが極めて遅く、生育、収量、品質が
    安定している(表1,2,
    3)。
成果の活用面・留意点
  1. 価格の高い3~4月出荷(抽だい前に収穫)が可能となり、高収益が期待される。
  2. 冬期間のハウス有効利用が図られる。但し、ハウス内で凍害の恐れのあるところでは
    保温等の対策が必要である。
  3. 夏どり作型および秋冬どり作型との組み合わせにより、ネギの周年出荷が可能となる。
図表1 230700-1.gif
図表2 230700-2.gif
カテゴリ 栽培技術 出荷調整 凍害 ねぎ 播種 品種

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