タイトル |
夏秋咲きキク無側枝性品種の発蕾・開花反応 |
担当機関 |
山形県立園芸試験場 |
研究期間 |
1994~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1994 |
要約 |
供試した夏秋咲き無側枝性品種のうち、シェードによる開花調節が可能な品種としては、‘日展’‘みずほ’‘微笑の峰’‘松本城’があげられる。
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背景・ねらい |
無側枝性品種は摘芽、摘蕾作業を省力できる品種として、導入が増加しているが、 生育特性が一般品種と異なるところがあり、地域適応品種が少ない。また、季咲き 栽培であるため、開花期が不安定で計画生産されていない。そこで、8~10月咲き 無側枝性品種について、日長による発蕾、開花反応性を調査して、「天寿」または 「精雲」と同様な開花調整の可能性を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 短日処理による発蕾、開花は自然開花が遅い品種ほど促進する傾向がある。促進効果は
‘みずほ’‘日展’‘月の宿’‘微笑の峰’‘松本城’が大きく、‘立山’‘松本泉’ ‘木曽川’‘微笑の光’‘浮草’は効果が小さい (図1)。
- 短日処理により側蕾が減少し、摘蕾が省力化する品種が多い
(表1)。
- 短日処理開始後開花までの日数は‘日展’‘銀峰’‘みずほ’‘微笑の峰’‘若草’
‘松本黄金’‘松本城’が短い(表1)。
- 長日処理による発蕾は16品種で認められ、うち全株発蕾したのは‘木曽川’‘浮草’
‘松本黄金’である。開花は全品種みられない。
- ‘若草’は生育初期から中期にかけて主茎の心止まりが著しく、‘有明’‘松本黄金’
‘銀峰’‘日展’‘浮草’‘微笑の光‘は高温期に立枯れしやすく、実際栽培では 生育障害の発生し易い品種とみられる。
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成果の活用面・留意点 |
- 8月盆出しを中心とする短期間シェード栽培で、省力品種を用いた作型開発の資とする。
- ‘有明’‘若草’‘松本黄金’‘銀峰’は短日による発蕾、開花促進効果が不明
である。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
開花調整
きく
省力化
品種
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