桑葉付着有機リン剤の免疫測定法による検出

タイトル 桑葉付着有機リン剤の免疫測定法による検出
担当機関 福島県蚕業試験場
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 MEP剤、DEP剤、DDVP剤を散布した桑葉から抗有機リン剤血清を用いた競合法ELISAによって、薬剤を検出することが可能であった。
背景・ねらい 飛散農薬等によって汚染した桑葉の給与による事故の発生は蚕作に多大の影響を
及ぼす。しかし、中毒症状から農薬によるものかどうかあるいは農薬種を特定する
ことは困難である。そこで、免疫抗体を用いる血清学的診断方法により桑葉に付着
した薬剤を正確に検出しようとする。
成果の内容・特徴
  1. 農薬を散布した桑葉から経時的に薬剤の検出を行った。MEP乳剤では10日後、DEP乳剤
    では7日後、DDVP乳剤では散布当日の桑葉から競合法ELISAによって薬剤が検出できた
    (第1表)。
  2. 同時に桑葉を蟻蚕に食下させて農薬の残毒性を調査した。MEP乳剤で10日後、DEP乳剤
    で7日後、DDVP乳剤では散布当日の桑葉で毒性が認められた
    (第2表)。
  3. 生物検定による残毒性検定の結果は、競合法ELISAによる薬剤検出の結果と一致した。
成果の活用面・留意点 抗有機リン血清を用いた競合法ELISAにより、生物検定法と同等の感度で薬剤が検出
できる。しかも、検出に要する時間は約6時間であり、生物検定法と比較すると極めて
短時間で実施できる。
しかし、本手法により薬剤名を特定することはできないので注意を要する。
図表1 230721-1.gif
図表2 230721-2.gif
カテゴリ 病害虫 生物検定法 農薬 薬剤

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