種茎直播桑園のコメツキムシ類幼虫による被害とその防除法

タイトル 種茎直播桑園のコメツキムシ類幼虫による被害とその防除法
担当機関 岩手県蚕業試験場
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 種茎直播桑園において、播種直前にダイアノジン5%粒剤を散布することで、コメツキムシ類幼虫による被害を軽減できることが認められた。
背景・ねらい 種茎を播種したのちポリエチレンフィルム被覆期間中に、芽や根およびカルスが
コメツキムシ類幼虫(ハリガネムシ類)に食害される場合があることがわかった。そこで
播種時に防除ができるように、岩手県、山形県および福島県で共同研究を行って本虫の
生態と防除法を明らかにし、同時に桑部門におけるダイアノジン5%粒剤の適応拡大を
行うようにメーカーに要請した。
成果の内容・特徴
  1. 岩手県蚕試では、播種直前の喫食率調査が防除に有効であることを明らかにした。
  2. 福島県蚕試ではコメツキムシ類幼虫はワラや廃条堆肥などの有機物が投入されている
    圃場に多く生息していることを確認した。
  3. コメツキムシ類幼虫のダイアノジン5%粒剤による防除効果は認められ、6kg/10aの
    植溝処理が適当であった。
  4. 種茎の芽に対する薬害は12kg/10a散布区でも認められなかった。
表1 コメツキムシ類の防除試験成績
種茎の芽に対するコメツキムシ類の被害
(山形県蚕研セ)
(福島県蚕試)
図1 コメツキムシ類幼虫による種茎の食害状況
成果の活用面・留意点
  1. 喫食率調査は播種予定圃場にニンジンを1個/3平方メートルの間隔で埋設し、
    約2週間後に掘り取り、コメツキムシ類幼虫の生息密度などを検索する。
  2. 桑種茎直播を行う場合は、播種時に必ずダイアノジン5%粒剤を6kg/10a植溝処理を
    行い、コメツキムシ類幼虫防除を行うこと。有機物が投入されている場合や、直前の
    喫食率調査で生息が確認されている場合はコメツキムシ類幼虫防除を必要条件とする。
  3. 現在「社団法人 日本植物防疫協会」より総合総括を受け、「農林水産省
    農薬検査所」に申請中。
図表1 230722-1.gif
図表2 230722-2.gif
図表3 230722-3.gif
図表4 230722-4.gif
カテゴリ 病害虫 にんじん 農薬 播種 防除

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