種茎直播法による桑園造成技術の現地実証

タイトル 種茎直播法による桑園造成技術の現地実証
担当機関 宮城県蚕業試験場
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 種茎直播を傾斜地(最大傾斜8度)及び養蚕地帯で10a規模で実施したところ充分実用に耐え得る成績が得られた。また、現地圃場の造成2年目の収量は多く早期多収桑園とし供用可能なことが確認された。
背景・ねらい 本県養蚕主産地の桑園は大部分が傾斜地に分布している。したがって傾斜試験地で
種茎直播を検討した。また、地域重要新技術開発試験実施期間の前半で得られた成果を
基に現地圃場(12a)を設置し、実証を兼ねて展示した。
成果の内容・特徴
  1. 傾斜地でも平地以上の活着率及び枝条数が確保でき、ここでも充分対応できる技術で
    ある(表1)。
  2. 現地圃場で改植として種茎直播法を実施したところ良い成果が得られた。したがって、
    老朽桑園の改植対策として本技術は実用性がある。
    (表2)
  3. 現地圃場2年目の収量は多収で従来の密植桑園並かそれ以上であった。したがって
    土地生産性の向上が図られるとともに多回育に対応でき、かつ機械収穫が可能と
    考えられる。(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 地域重要新技術開発試験の本県担当分である東北南部太平洋岸(ヤマセ地帯)での
    種茎直播技術が確立された。したがって、この地帯での活用が可能となった。
  2. マニュアルを基本に実施することが必要であり、ポイントとしては太平洋岸地帯は
    透明、内陸地帯は緑色ポリフィルムを被覆することと活着安定のため有機質は2年目
    から施用することである。さらに、マルチ除去時期判定のために指導機関の地温測定
    等のフォローが必要である。
図表1 230725-1.gif
図表2 230725-2.gif
図表3 230725-3.gif
カテゴリ カイコ 改植 傾斜地 マルチ除去

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