普通蚕室を利用した4齢人工飼料育における飼料の乾燥防止法と暖房法の改善

タイトル 普通蚕室を利用した4齢人工飼料育における飼料の乾燥防止法と暖房法の改善
担当機関 山形県蚕糸総合研究センター
研究期間 1994~1996
研究担当者
発行年度 1994
要約 普通蚕室での4齢人工飼料育は、防乾紙を用いることで飼料の乾燥が抑えられ、眠蚕体重や起蚕の揃いが向上する。また、主たる蚕期外での飼育は、農業用ビニールとダクトを組み合せた部分暖房を行うことで、燃料の消費が抑えられる。
背景・ねらい 農業施設を利用した4齢人工飼料育は、普通蚕室の構造から人工飼料の乾燥が問題
となる。そこで、防乾紙を用い、その際の防乾効果について検討を行った。
また、主たる蚕期外(春蚕期前、晩秋蚕期後)における暖房費の節減を目的に、
農業用ビニールとダクトを用いた部分暖房について、併せて検討を行った。
成果の内容・特徴
  1. 普通蚕室内における壮蚕用飼育蚕座を用いた4齢人工飼料育は、防乾紙による蚕座被覆
    を行うことで飼料の乾燥が抑えられ、眠蚕体重、起蚕の揃いが向上する。
  2. 普通蚕室の飼育温度制御は、室外排気方式の温風暖房機だけで目的温度の26度Cが
    得られる。
  3. 主たる蚕期外時の飼育は、蚕座の下部にダクトを這わせ、そのまわりを被覆資材で覆う
    部分暖房の形とすることにより、燃料の消費が全室暖房時の約1/2に抑えられる。
表1 被覆資材の有無と飼育成績
図1 飼料乾燥状況
図2 暖房試験中の蚕室内温度
表2 暖房法別による燃料消費量の違い
図3 部分暖房の概要
成果の活用面・留意点
  1. 温風暖房機による暖房時は、飼料が乾燥しやすいため、場合によっては補給餌の必要
    がある。
  2. 蚕室内が多湿状況にある場合は、被覆資材を取り外す。
図表1 230735-1.gif
図表2 230735-2.gif
図表3 230735-3.gif
図表4 230735-4.gif
図表5 230735-5.gif
カテゴリ 乾燥

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