水稲品種「まいひめ」の葉色値と茎葉窒素濃度との関係の年次間変動

タイトル 水稲品種「まいひめ」の葉色値と茎葉窒素濃度との関係の年次間変動
担当機関 青森県農業試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 水稲品種「まいひめ」における追肥時期の葉色値(葉緑素計SPAD-502)と茎葉窒素濃度との関係は年次間で変動し、同一葉色値での茎葉窒素濃度は低温年で低く、高温年で高い。また、回帰式の年次間変動は、幼穂形成期に比べて穂首分化期で明らかに大きい。
背景・ねらい 現在、葉色値は、追肥時期の生育診断の指標として広く活用されているが、生育診断の精度を向上させるためには茎葉窒素濃度との定量的関係を検討する必要がある。今回、「まいひめ」における葉色値と茎葉窒素濃度の関係について、回帰式の年次間変動を明らかにした。
成果の内容・特徴
  1. 葉色値と茎葉窒素濃度の回帰式の年次変動は、幼穂形成期に比べて穂首分化期で明らかに大きい。また、同一葉色値における茎葉窒素濃度は、低温年では低く、高温年では高くなる傾向がある。
  2. 「まいひめ」の幼穂形成期における最適茎葉窒素濃度は2.2%と推定されるが、このときのSPAD-502葉色値は平年気象の場合およそ39である。
  3. 「まいひめ」の茎葉窒素濃度の一日当たりの低下の度合いは、穂首分化期~幼穂形成期では約0.1%、幼穂形成期~減数分裂期では約0.5%である。また、葉色値から推定した平年気象下における茎葉窒素濃度は下表のとおりである。
    (具体的データ)
成果の活用面・留意点 より精度の高い生育診断技術の確立に役立てる。幼穂形成期の追肥に葉色値を指標として利用する場合は、穂首分化期のみではなく幼穂形成期の葉色値の確認も必要である。
図表1 230760-1.gif
図表2 230760-2.gif
カテゴリ 水稲 生育診断技術 品種

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