タイトル |
大粒・良食味そば新品種「山形そば4号」の特性 |
担当機関 |
山形県立農業試験場 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
「山形そば4号」は、山形県の在来種「最上早生」より選抜・固定して得られた大粒種である。中間秋型で、外観品質・食味に優れるが、収量は最上早生より劣る。
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背景・ねらい |
山形県は、玄そば消費量全国第2位県の「蕎麦処山形」であるが、その地場物自給率は5%に満たない。このため、県内実需者から生産拡大や県オリジナルブランド品種への要望が強かった。
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成果の内容・特徴 |
- 「山形そば4号」は山形県立農業試験場で、昭和63年以来山形県の在来種である「最上早生」より、選抜・固定した大粒・良食味の系統である。
- 8月上旬に播種した場合の成熟期の草型は直立状で枝は短く、「最上早生」と同様である。
- 生態型は「最上早生」同様の中間秋型であり、8月上旬の播種期での開花始期及び成熟期は「最上早生」並である。
- 千粒重は38g程度で、「最上早生」より5g位重い。外観品質(検査等級)は、「最上早生」より良好である。
- リットル重は「最上早生」よりやや軽い。製粉歩留は「最上早生」並である。
- 収量は「最上早生」より劣る。
- 食味は「最上早生」や「階上早生」に優る。
(具体的データ)
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成果の活用面・留意点 |
- 県内平坦部の播種適期は8月上旬であり、播種遅れの無いように留意する。
- 播種にあたっては他品種との交雑を避けるため隔離栽培する。
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図表1 |
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カテゴリ |
新品種
生産拡大
そば
播種
品種
良食味
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