西洋ナシ「ラ・フランス」の産地における追熟出荷法

タイトル 西洋ナシ「ラ・フランス」の産地における追熟出荷法
担当機関 岩手県園芸試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 西洋ナシ「ラ・フランス」を産地において追熟する場合、硬度3.0ポンドで品温を0~5℃に下げ、非密封包装による梱包をし、5℃以下で保冷流通させることにより、2週間以上の品質保持が可能である。
背景・ねらい 西洋ナシ「ラ・フランス」の可食適期に達した追熟果においては、日持ち性、損傷の危険性、果肉褐変などから遠隔地出荷には解決すべき課題が多かった。一方消費地では、追熟に精通した仲卸業者扱い数量及び施設の不足、小売りへの追熟終了判定指標の未整備など、問題が多い状況である。これらを背景に産地追熟と追熟果実の保鮮流通技術の開発が強く求められている。
成果の内容・特徴
  1. 追熟温度は10~15℃が適しているが、温度が高いほど呼吸・エチレン生成ともに活発になり、追熟の進行が早まる(図1)。
  2. 果肉硬度が約3.0ポンド(追熟終了直前硬度)まで低下した時点で品温を0~5℃に下げると、エチレン生成が横這いとなり(図1)、硬度低下を含む品質低下が抑制される(表1)。
  3. 出荷時の包装形態は段ボール梱包がよく、フィルム等による密封包装は果肉褐変の発生を助長する(図2)。
  4. 出荷後、5℃以下に維持することにより、2週間以上の品質保持が可能である(表1)。
    (図3.産地追熟における作業フローシート)
成果の活用面・留意点
  1. 果肉硬度の判定は、1回5個程度の抽出検査によること。
  2. 果肉硬度が2.0ポンド前後では遠隔地出荷は困難である。
図表1 230805-1.gif
図表2 230805-2.gif
図表3 230805-3.gif
図表4 230805-4.gif
カテゴリ 出荷調整 西洋なし 品質保持

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