タイトル |
ナガイモ根腐病の発生予測 |
担当機関 |
青森県畑作園芸試験場 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
ほ場におけるナガイモ根腐病の発生程度から、販売可能なナガイモ収量の推定および翌年の発生程度を予測する式を作成した。
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背景・ねらい |
青森県におけるナガイモの土壌病害は、根腐病が主体であることが明らかにされている。これまで、本病の発生を予測できる有効な方法がなかったので、蓄積したデータを解析し検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 上物および加工用として販売可能なナガイモ収量割合(以下、可販収量率1))の、根腐発病度2)に対する回帰式はY=89.98-0.74X(r=-0.90***)であった(図1、図3)。
注1)可販収量率(%)=(販売可能収量/総収量)×100 販売可能収量:上物および加工用として販売可能収量 2)発病度={Σ(指数×指数に該当する数)/(4×調査数)}×100 指数0:発病なし。上物として販売できる。 1:いもの首部のみに病斑が認められる。上物として販売できる。 2:いも表面に数個、病斑が認められる。加工用として販売できる。 3:いも全体に病斑が認められる。販売できない。 4:著しい奇形、または全体が腐敗。販売できない。
- 前年に対する当年の根腐病発病度の回帰式はY=9.55+2.43X(r=0.88***)であった(図2、図3)。
- したがって、発病度15前後のほ場では可販収量率が約80%で、翌年には発病度が約40、可販収量率が約60%と予測される。翌年さらにナガイモを作付けした場合には発病度はほぼ100程度になり、収量はほとんど期待できないことが予測される。
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成果の活用面・留意点 |
- ナガイモの作付け前にナガイモ根腐病の発生程度を予測できるので、栽培上の参考となる。
- 土壌消毒を実施したほ場では、本式によって根腐病の発生を予測できない。
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図表1 |
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カテゴリ |
肥料
加工
土壌消毒
根腐病
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