ハウス早熟栽培におけるキュウリセル成型苗の生産性

タイトル ハウス早熟栽培におけるキュウリセル成型苗の生産性
担当機関 山形県立園芸試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 キュウリのセル成型苗を利用したハウス早熟栽培では、2月下旬(慣行苗と同時期)に播種する。この場合、定植時期は慣行苗に比較して20日程早くなるが、収穫始期、収量、品質ともにほぼ同等である。
背景・ねらい これまでに省力で低コストな育苗システムを開発するために、セル成型苗での接ぎ木法を開発し、それを直接定植した場合の生産力を検定した。その一環としてハウス早熟栽培におけるセル成型苗栽培での播種期を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 3月20日定植セル成型苗の側枝の発生は慣行苗に比べ長側枝の発生が下位、中位節で多く、上位節で少ない(表1)。雌花の着生状況は慣行苗に比べ下位から上位節までいずれも多い(表1)。
  2. 等級別の収量では差がみられない(表2)。
  3. 収穫始期はほとんど同じである(表3)。
  4. 時期別上果収量は、セル成型苗が慣行苗に比べ下位節の側枝からの収穫がやや早く、主枝からの収穫も重なりピークは早めにくるが、収穫時期の後半は慣行苗より収穫量が少なくなる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 定植は苗をセルから引き抜いても、断根しない程度に根鉢が形成された時点で行う。
  2. セル成型苗は培養土が乾燥しやすいので、活着までかん水に注意する。
  3. 定植後は温度管理に注意し、トンネルと不織布で保温する。
図表1 230836-1.gif
カテゴリ 育苗 温度管理 乾燥 きゅうり 栽培技術 接ぎ木 低コスト 播種

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