タイトル |
小ギクの2条植え密植栽培法 |
担当機関 |
岩手県園芸試験場 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
近年育成されている小ギク品種は、従来から県内で普及しているものより一般に側枝が短い。そこで密植栽培法について検討した結果、2条植えでは慣行1条植えより3割以上の密植が可能であり、同等の切花品質を確保できることが明かとなった。
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背景・ねらい |
近年育成されている小ギク品種は従来の栽培品種に比べて一般に側枝が短く、その草姿はスプレーギクに類似していることから、市場性が高まっている。栽培面でも密植への適応性が高いと考えられるので、収量の確保を目的として、慣行1条植えに対する2条植え密植栽培法について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 2条植え栽培法
- 栽培様式はうね幅150cm、条間40~45cm、株間10cmとする。a当たりの栽培本数は、1,333本で慣行1条植え(うね幅100cm、株間10cm)より3割強の密植となる。
- 1条植えで生育促進、除草のために行う培土は、2条植えで省略できる。なお、除草抑制には黒マルチ被覆が有効である。
- 窒素施肥量はマルチ被覆の有無に関わらず、a当たり1kgで良い(表1~3)。
- 2条植えによる切花品質の特徴
- 生育期間の短い8月咲き品種では1条植えより切花長確保に有効である。
- 生育の旺盛な9、10月咲き品種では密植による草姿の乱れ、病害の発生はみられない。
- 密植によって切花品質のばらつきが助長される傾向はみられない(表1~3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 仕立て方は株当たり3本仕立てとする。
- 切花長を十分確保するとともに、過繁茂を防ぐために品種に応じた適期内定植に努める。過繁茂による品質低下が生じ易いので、過度の密植は避ける。
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図表1 |
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カテゴリ |
病害虫
きく
栽培技術
除草
施肥
品種
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