タイトル |
バラ・アーチング栽培における同化専用枝の折り曲げ方法 |
担当機関 |
山形県立園芸試験場 |
研究期間 |
1994~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
バラ・アーチング栽培で、秋冬期の収量を増加させるための同化専用枝の折り曲げ方法としては、開花後に折り曲げるほうが優れる。この方法は総収量も多く、作業的にも容易である。
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背景・ねらい |
バラのロックウール栽培は、アーチング法で行われる場合が多い。ロックウール栽培により、周年出荷を行う事例が増加しているが、秋冬期の切り花本数が少ないことが問題となっている。このため、秋冬期の切り花を増加させる同化専用枝の折り曲げ方法について検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 栽培2年目の収量は、9月から2月までの秋冬期は、いずれの折り曲げ方法でも10月から減少し、12~1月に最も少なく、2月以降は増加する傾向がみられる。この期間の収量は開花後折り曲げ法、二段階折り曲げ法が多い(図1)。栽培2年目の年間収量および定植後2年間の通算収量は、開花後折り曲げ法が最も多く、二段階折り曲げ法の通算収量は最も少ないことから、同化専用枝は開花後に折り曲げるのが良い(表1)。
- 秋冬期の切り花長は、収量の多い開花後折り曲げ法、二段階折り曲げ法がやや短い傾向となるが、その差は小さい(図2)。
- 開花後折り曲げ法は二段階法や弓状折り曲げ法に比べ、同化専用枝の処理が比較的容易であり、作業性の面からも優れている。
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成果の活用面・留意点 |
害虫(アザミウマ等)予防のため、折り曲げ作業は開花直後(切り前1前後)に行う。
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図表1 |
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カテゴリ |
害虫
栽培技術
出荷調整
ばら
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