スターチス・シヌアータの秋冬どり栽培における簡易育苗法

タイトル スターチス・シヌアータの秋冬どり栽培における簡易育苗法
担当機関 岩手県園芸試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 スターチスの秋冬どり栽培において、催芽種子の冷蔵(1~2℃・30日間)と三陸沿岸部や夏期冷涼な気象を組合せた簡易育苗法により、少ない経費と労力で高冷地育苗や夜冷育苗に近い収量、品質が得られる。
背景・ねらい 岩手県のスターチス・シヌアータの栽培は、5~7月の春から初夏にかけての出荷が主体であるが、この時期の生産、出荷は過剰基調にあり、単価の低迷が続いている。これに対して、9~11月の秋冬期は一部の産地で生産、出荷しているだけであり、生産拡大が望まれている。しかし、秋冬どり栽培では冷房育苗や夜冷育苗、高冷地育苗などの春化処理技術が不可欠で、その経費と労力が秋冬どり作型導入のネックとなっている。そこで、三陸沿岸部の夏期冷涼な気象条件を活かした簡易な育苗法について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 沿岸部における秋冬どり栽培は、催芽種子の冷蔵による春化処理と夏期冷涼な気象条件下での平地(自然)育苗を組み合わせた簡易な方法で、脱春化を起こさずに安定した抽苔が確保され、品質・収量についても高冷地育苗や夜冷育苗とほぼ同等のものが得られる。(表1、表2、表3)
  2. この育苗法による作型は下記の通りであり、期待される良品収穫本数は1株あたり7~10本で、10a当たり25,000~35,000本の収量が見込まれる。
  3. なお、この場合の育苗経費は夜冷育苗の半分以下である。
成果の活用面・留意点
  1. 催芽種子の冷蔵処理による育苗は成苗率が劣るので、播種量は普通栽培の3~5割増しとする。
  2. 加湿装置のない冷蔵施設では適宜潅水を行い、苗の乾燥を防止する。
  3. 雨よけハウスでの育苗は遮光資材等を利用し、日中25℃以上の高温にしないように管理する。
図表1 230866-1.gif
図表2 230866-2.gif
カテゴリ 育苗 乾燥 出荷調整 スターチス 生産拡大 播種

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