ストックのセル成型育苗における八重鑑別率向上技術

タイトル ストックのセル成型育苗における八重鑑別率向上技術
担当機関 岩手県園芸試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 ストックのセル成型育苗で八重鑑別率向上を図るためには、育苗培地は基肥窒素量が培地1リットル当り120mg程度の資材とし、は種粒数は4~5粒とする。また、八重鑑別回数は3回とし、子葉展開期(2回目)に重点的に行い、さらに定植前に3回目の鑑別を行うことにより、八重率は90%以上となる。
背景・ねらい ストックは八重咲の市場性が高く、高品質品種に八重鑑別の必要な品種が多い。これまで、ストックの育苗は箱育苗を基本としていたが、近年、省力化を目的としてセル成型育苗が導入されてきている。しかし、育苗培地の選定や八重鑑別の方法によっては鑑別率が低下するなどの問題が発生している。そのため、セル成型育苗における八重鑑別率向上技術について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 子葉の葉色が濃くなりすぎると八重鑑別が困難となるため、育苗培地としては基肥窒素量が培地1リットル当り120mg程度の資材が適する。また、は種粒数は4~5粒とする(表1、2)。
  2. 発芽揃い後~子葉展開始期の間に1回目の鑑別を行う。子葉展開期に2回目の鑑別を重点的に行うことにより八重率は80%程度となる。さらに、定植前の3回目の鑑別により八重率は90%以上となる(表2、3)。
成果の活用面・留意点
  1. セル成型育苗におけるトレイは合成樹脂製のセル容量15ml程度の200穴程度が適する。
  2. 八重鑑別の精度を高めるには、種子が重ならないようには種し、は種深及び覆土の厚さを均一でかつ、浅く行う。また潅水も底面給水かミスト潅水とする。
  3. トレイからの苗の抜き取りは根鉢を崩さないようにトレイの底部から押しだして、ていねいに定植する。
  4. 育苗期間は18~20日(本葉2~2.5枚)程度とする。
図表1 230867-1.gif
カテゴリ 育苗 栽培技術 省力化 ストック 品種

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