半つる性サヤインゲンの露地栽培適応性

タイトル 半つる性サヤインゲンの露地栽培適応性
担当機関 福島県農業試験場
研究期間 1996~1997
研究担当者
発行年度 1996
要約 半つる性サヤインゲンは、他のつる性品種に比較して耐暑性が低く、収穫期が高温となる時期の作型には適さない。夏期高温となる地域の露地栽培では、4月下旬までに播種し、7月下旬に収穫を終える作型に適する。
背景・ねらい 半つる性サヤインゲンは、さや色が濃く曲がりが少ない等、
さやの外観品質が優れており、市場評価が高い。福島県では、
ハウス半促成栽培(3月播種)およびハウス抑制栽培(8月播種)での適応性が確認され、
現地での栽培も増えつつある。しかし、平坦地の露地栽培では、作柄が安定せず、
地域による品質格差が大きいなどの問題がある。本試験では、
半つる性品種の高温時期の特性を調査し、露地栽培での適作型を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 半つる性品種「ケンタッキーブルー」は、
    播種期の早晩にかかわらず7月28日以降の高温時期は規格外さやが多く、
    この時期に収穫となる作型は実用性が低い。また、規格外さやの発生率は、
    最高気温が25度を超えると急激に増加する(図1)。
  2. つる性品種および半つる性品種の高温時期の収穫特性では、
    つる性品種「ケンタッキー101」、「いちず」は上物率が高く、
    耐暑性が比較的高いと考えられた。しかし、半つる性品種「ケンタッキーブルー」は、
    上物さや数が少なく、上物率が低いことから、耐暑性は低く、
    高温時期の露地栽培には適さない(表1、図2)。
  3. 半つる性サヤインゲンは、夏期高温となる平坦地の露地栽培では4月下旬までに播種し、
    7月下旬までに収穫を終える作型に適する。なお、夏期の気温があまり高くならない
    山間高冷地等では、5月以降の露地栽培にも適応すると思われる。
成果の活用面・留意点
  1. 半つる性品種は、高温時期に収穫となる作型は避け、
    収穫時期の最高気温が概ね25度以下となるようにする。
  2. 夏期の気温が高い平坦地での露地栽培は、4月下旬までに播種し、
    7月下旬までに収穫を終える作型とする。
図表1 230991-1.gif
図表2 230991-2.gif
カテゴリ さやいんげん 耐暑性 播種 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる