タイトル |
ゴボウ収穫機の性能向上 |
担当機関 |
青森県畑作園芸試験場 |
研究期間 |
1996~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1996 |
要約 |
ゴボウ収穫の軽労化と省力化のため、自走式ゴボウ収穫機の挟持部を改良すると、収穫されたゴボウの損傷が少なくなり作業精度が向上する。また、10アール当たりの収穫労働時間を8時間程度まで短縮できる。
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背景・ねらい |
ゴボウ等の重量野菜栽培では、収穫の機械化による省力・軽労化が 緊急の課題となっている。 新しく開発されたゴボウ収穫機の性能は実用的に利用可能であることが判明したので、 機械化による省力体系の確立を図る。
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成果の内容・特徴 |
- 作用と作業方法
供試収穫機はクローラ仕様の自走式である。 振動式のディガーでゴボウの首部を浮かせて、 これを挟持式のベルトで引抜き収容部へ搬送する。 収容部で補助員が粗選別や結束を行う。 組作業人員はオペレーターと補助員1~2人の計2~3人となる (写真1、表3)。
- これまでの問題点とその改善策
改良前は、ゴボウを搬送ベルトへ取り込むときに、すり傷を主とする損傷が多かった (表1)。 改善策として損傷の原因となったスターホイールを取り外し、 ゴボウを直接搬送ベルトで挟む方式に改めた。
- 作業精度
時速0.2~0.3kmでの作業精度は、正常掘り取りが91~96%、掘り残しは3.8~5.5%、 ベルトからの落下は0.3~0.7%、機械による損傷は0.0~2.5%となり 問題はほぼ解消される。岐根等(規格外品)が多いと掘り残しや損傷が増える (表2)。
- 作業能率
オペレーターと補助員1名の2人の組作業で行ったとき、 1時間当たり200~260mの収穫が可能で、 うね幅が120cmのほ場では10アール当たりの作業時間は3~4時間、 労働時間は6~8時間である(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 慣行の収穫・搬出時間(47.8時間)が大幅に短縮されるとともに
収穫の軽労化が図られる。
- 堀取り前にゴボウの茎葉処理が必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
機械化
軽労化
ごぼう
収穫機
重量野菜
省力化
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