カイコの湯練り人工飼料の調製方法

タイトル カイコの湯練り人工飼料の調製方法
担当機関 福島県蚕業試験場
研究期間 1994~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 湯練り人工飼料の安定した物性を得ること、及び繭糸質の向上を目指した、オリジナルな飼料造形剤、防腐剤及び繭糸質向上剤を添加する湯練り人工飼料調製を確立した。
背景・ねらい 最近、人工飼料期間の延長に伴い、
より低コストでしかも簡易に調製できる人工飼料が必要とされ、
これに対応する2,3の飼料が開発されつつある。
簡易調製飼料の1つである湯練り人工飼料は、調製法のいかんによっては、
物性がやや異なり、繭糸質にも影響をすることがある。
そこで、安定した飼料物性を得ること、
及び繭糸質のさらなる向上を目指した飼料の調製方法を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 適用人工飼料は日本農産工業製「かんたん2」及び「かんたん3」とする。
  2. 人工飼料粉体1量に対して、湯(73度)2.2量とする。
  3. 湯には予め、造形剤としてクロロフィリン銅ナトリウム(3g/飼料粉体20kg)、
    次に防腐剤としてプロピオン酸カルシウム(70g/飼料粉体20kg)、
    最後に繭糸質向上剤のマンニトール(50g/飼料粉体20kg)
    を順次添加して溶解させておく。
  4. この湯を湯練りミキサーに投入して、次いで速やかに飼料粉体を入れ、
    3分間撹拌し練り合わせる。
  5. 練り合わせ飼料は、手早く成形容器に充填して、12時間程度放冷して、
    冷蔵庫に保管する。
  6. これらの湯練り人工飼料の調製工程をまとめて図解した
    (図1)。
成果の活用面・留意点 添加剤の添加順序を厳守すること。間違えると添加剤は沈殿して効果がない。
調製された湯練り人工飼料は、30度以下になればいつでも給餌可能であるが、
切削給餌機に掛けるには、調製後5日程度の猶予があると極めて飼料物性が安定し、
給餌状況が良好となる。冷蔵庫温度は5度が適当で、
取り出して2・3日放置しても飼料物性は安定している。
    図表1 231030-1.gif
    カテゴリ カイコ 低コスト

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