桑条から抽出した木酢液の蚕核多角体病防除効果

タイトル 桑条から抽出した木酢液の蚕核多角体病防除効果
担当機関 福島県蚕業試験場
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 桑条から抽出した木酢液の散布は蚕核多角体病の発病をある程度抑制した。また散布による蚕への悪影響は認められなかった。よって桑条から抽出した木酢液は、蚕核多角体病の防除剤としての使用が可能である。
背景・ねらい 木酢液(純正木酢液R、農研テクノ製)は、
蚕核多角体病をある程度抑制する。一方、桑には、
ウイルス病の発病を抑制する成分が含まれていることが知られている。そこで、
桑条を用いて作製した木酢液の蚕核多角体病の発病抑制効果について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 供試木酢液は、燻燃器R(新型502、香蘭産業株式会社製)を用い、
    桑条から抽出・作製した。
  2. 桑条から抽出した木酢液による蟻蚕に対する蚕核多角体病の発病抑制効果に
    ついて試験を行った(表1)。
    桑条から抽出した木酢液および純正木酢液Rを供試したすべての区に
    おいてlog LD50値での対照区との差が正の値を示した。
    よって桑条から抽出した木酢液は、純正木酢液Rと同様に蚕核多角体病の発病をある程度抑制することが認められた。
  3. 桑条から抽出した木酢液を散布し飼育成績を検討した。
    桑条から抽出した木酢液散布による蚕の計量形質に与える悪影響は認められなかった
    (表2)。
成果の活用面・留意点 桑条から抽出した木酢液は、市販されている木酢液と同様に
蚕飼育中の蚕核多角体病の防除剤として使用可能であると考えられる。
散布する木酢液を500倍に希釈し、4~5齢期間中3回
(1箱当たり4齢起蚕日1.0リットル、5齢起蚕日2.0リットル、5齢3日目2.5リットル)
桑葉に噴霧後、給桑する。
図表1 231034-1.gif
図表2 231034-2.gif
カテゴリ 病害虫 防除

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