強稈・多収サイレ−ジ用とうもろこし奨励品種候補「長交C322号」

タイトル 強稈・多収サイレ−ジ用とうもろこし奨励品種候補「長交C322号」
担当機関 福島県農業試験場
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 「長交C322号」は、黄熟期が「P3358」より5日程度遅い中生の晩で、稈長・着雌穂高は高いが耐倒伏性は強い。生草収量・乾物収量・栄養収量ともに「P3358」に優る多収系統である。県内平坦地向け奨励品種に採用する。
背景・ねらい 県内のサイレージ用とうもろこしの作付面積は約3,500haであるが、
そのほとんどは輸入品種に占められている。
飼料穀類の高騰と供給不安が話題となる中、
自給飼料の安定的な確保が求められている。
このため日本独自の環境に適応した、能力の高い国内育成品種の普及が重要である。
「長交C322号」は中生の晩で、広く作付されている「P3358」と比べ、
黄熟期はやや遅く、長稈であるが耐倒伏性は強く、
生草収量・乾物収量・栄養収量のいずれも優り、黒穂病抵抗性も優る。
本系統を奨励品種に採用することにより
中晩生品種の安定栽培・収量向上が可能であり、
畜産農家の安定生産に寄与するものと考えられる。
成果の内容・特徴 「長交C322号」の特性概要
  1. 「長交C322号」は、「P3358」より5日程度熟期が遅い中生の晩に属する。
  2. 収量は、生草収量・乾物収量・栄養収量ともに「P3358」に優る。
  3. 稈長は、「P3358」より長い長稈で、着雌穂高も高い。
  4. 耐倒伏性は「P3358」に優る強稈である。
  5. 黒穂病抵抗性は「P3358」に優る。
成果の活用面・留意点
  1. 普及地帯は県内の平坦部で、普及面積100haを見込む。
  2. 晩生のため晩播栽培は避ける。
  3. ごま葉枯病の発生は見られるので、多発地での作付は避ける。
図表1 231039-1.gif
カテゴリ ごま 収量向上 抵抗性 とうもろこし 品種

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