エチレンジアミン四酢酸二カリウム塩を用いた水稲糯品種のアミログラム測定

タイトル エチレンジアミン四酢酸二カリウム塩を用いた水稲糯品種のアミログラム測定
担当機関 岩手県農業研究センター
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 水稲糯品種のアミログラム測定には、酵素活性を阻害するために劇物の硫酸銅を使用していたが、普通物のエチレンジアミン四酢酸二カリウム塩を使用して同様の測定が可能である。
背景・ねらい 糯米のアミログラム特性値(糯化開始温度、最低粘度、最高粘度、
ブレークダウン等)は、糯米の加工適性を判定する指標とされている。
糯米のアミログラムを測定する際には、
酵素活性阻害剤として劇物の硫酸銅が用いられているが、
より毒性の少ない酵素活性阻害剤が求められている。そこで、
硫酸銅に代えて、麦のアミログラム測定の際に用いられている
エチレンジアミン四酢酸二カリウム塩(以下EDTA・2K)を用いた場合に、
糯米のアミログラムの測定が可能かどうか検討した。
成果の内容・特徴
  1. 「カグヤモチ」を用い、硫酸銅水溶液とEDTA・2K水溶液の濃度を変えて、
    アミログラムを測定したところ硫酸銅水溶液では2.5×10-2%、
    またEDTA・2K水溶液では10-2Mにおいてアミログラムの最高粘度が
    最も高い値となった(表1)。
  2. 糯米30品種・系統を用い、硫酸銅水溶液・EDTA・2K水溶液の濃度をそれぞれ
    2.5×10-2%・10-2Mとしてアミログラムを測定したところ、
    アミログラム特性値に正の相関が認められた
    (表2, 図1, 2)。このことにより、
    アミログラム測定の際に硫酸銅水溶液に代えてEDTA・2K水溶液を利用できる。
成果の活用面・留意点 水稲糯品種・系統のアミログラムを従来法よりも安全に測定できる。
図表1 231058-1.gif
図表2 231058-2.gif
カテゴリ 加工適性 水稲 品種

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