そば「最上早生」の耕種的方法による草丈制御と倒伏の軽減

タイトル そば「最上早生」の耕種的方法による草丈制御と倒伏の軽減
担当機関 山形県立農業試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 そば「最上早生」は、8月上旬播種、基肥窒素施用量0.3kg/a、播種量0.4~0.5kg/aで生育量の確保と倒伏軽減が図られる。開花始期の草丈が80cm以上では倒伏の危険性が高く、65cm以下では開花以降の草丈伸長量が大きくても倒伏は軽微である。
背景・ねらい そばはコンバインによる収穫作業法が確立され、大規模栽培が可能であることから、
本県においても作付面積が増加している。
しかしながら、生育期間中の風雨の影響等により倒伏を招きやすいことから、
耕種的方法によって草丈を制御し倒伏を軽減する必要がある。
このため、本県の主力品種である「最上早生」を対象として、
栽培条件による草丈の伸長と倒伏程度について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 播種時期が早いほど、また基肥窒素施用量が多いほど、
    開花始期及び成熟期の草丈が長く倒伏は増加傾向にある。
    播種期が遅いと倒伏は軽微となるが、生育量の不足により収量が低下する。
    播種量は0.4~0.5kg/aで倒伏が軽微であり、0.6~0.7kg/aに比べ収量が高い
    (表1)。
  2. 成熟期の草丈は110~120cmで収量が高く、120cmを越えると倒伏により減収する。
    草丈が100cm以下では倒伏は軽微であるが生育量の不足により収量が低い
    (図1)。
  3. 開花始期の草丈は80cm以上では倒伏の危険性が高い。
    また、草丈65cm以下では開花始期以後の草丈伸長量が大きくても
    倒伏は比較的軽微となる(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 山形県内平坦部における条間30cmのドリル播きでのデータである。
  2. 土壌の肥沃度、気象条件による変動を考慮する。
  3. 過剰な生育とならぬよう、播種期、基肥施用量、播種量を適正に設定する。
図表1 231103-1.gif
図表2 231103-2.gif
図表3 231103-3.gif
カテゴリ 栽培条件 そば 播種 品種

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