たばこの秋施肥栽培による作柄安定と春期労働時間の軽減

タイトル たばこの秋施肥栽培による作柄安定と春期労働時間の軽減
担当機関 秋田県農業試験場
研究期間 1995~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 たばこの秋施肥栽培は慣行栽培に比べて、初期及び開花期の生育が旺盛であり、収量が安定して、品質も向上する。また、多雪地域でも早期定植が可能となり、春作業の労働時間を軽減することができる。
背景・ねらい 秋田県における主力品種「きたかみ1号」は、
花芽分化が低温よりも短日条件で誘発される特性を持つ。
このため定植が遅れると品種本来の生育ができず、収量・品質が低下する。
本県の沿岸部では4月中~下旬からの春作業が可能であるが、
多雪地域では雪融けが遅いため、作業が遅れ定植時期が5月中旬となり、
収量・品質低下の原因となる。そのため、栽培の早期化を図る必要がある。
また、内陸部・沿岸部ともに、たばこ栽培と稲作との春作業が競合することから、
たばこの春作業を軽減し、農家の労働配分の適正化を図ることが望まれている。
成果の内容・特徴
  1. 秋施肥栽培では初期の草丈、最大葉の葉長・葉幅が勝り、慣行の春施肥栽培に比べ、
    生育が旺盛となる(表1)。
  2. 開花期における収穫葉数に施肥時期間の差はないが、
    草丈、最大葉は秋施肥栽培が慣行栽培に比べ勝る
    (表1)。
  3. 秋施肥栽培は慣行栽培に比べ、A品率が高まり品質が向上するとともに、
    初期・開花期の生育が旺盛となり、安定した収量が得られる
    (表2)。
  4. 多雪地域におけるたばこの春作業は、秋施肥栽培により早期化が可能になるので、
    春作業の労働時間を軽減できる(表3)。
耕種概要
成果の活用面・留意点
  1. 積雪により畦が沈降するので、作畦時の畦の高さは30cm以上とする。
  2. 早春に雑草が繁茂しやすいので、マルチ下に雑草対策が必要である。
    また、土壌が過乾燥だと除草効果が少ないので注意する。
  3. マルチが剥がれると、肥料養分の流亡や畦が堅くなるおそれがあるので、
    土に良く密着させて張る。
図表1 231107-1.gif
図表2 231107-2.gif
図表3 231107-3.gif
図表4 231107-4.gif
カテゴリ 肥料 病害虫 乾燥 栽培技術 雑草 除草 施肥 たばこ 春作 品種

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