タイトル | エンドウヒゲナガアブラムシの翅型を制御するプレコセン誘導体 |
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担当機関 | 東北農業試験場 |
研究期間 | 1997~1997 |
研究担当者 | |
発行年度 | 1997 |
要約 | 抗幼若ホルモン活性を持つプレコセン誘導体にはエンドウヒゲナガアブラムシの翅型を抑制する効果があり、19種類の化合物のうち7種類が有翅虫の産出を引き起こし、10種類は逆に有翅虫の産出を阻害する。 |
背景・ねらい | エンドウヒゲナガアブラムシは各種のマメ科作物を加害し、 多くのウイルス病を媒介する。 本種は雌成虫が雌の子虫を生む単為胎生生殖で繁殖する。 成虫には有翅虫と無翅虫があり、 どちらの型になるかは子虫が母虫から生み出される前に決まる。 雌成虫は高密度や古い餌などの不適な条件を経験すると 有翅型となる子虫を多く産み、有翅虫は好適な棲息場所を求めて移動する。 したがって有翅虫は、本種が作物上で加害を始める際の植民者であり、 またウイルス菌を圃場内へ最初に持ち込む媒介者でもある。 この有翅虫の出現機構を解明し、その出現率を化学物質等で人為的に制御できれば、 アブラムシの移動分散やウイルス媒介を抑制する有力な手段となる。 本研究では、この虫の翅型を制御する物質を探索する第一歩として、 抗幼若ホルモン物質の一種であるプレコセン誘導体が その翅型に及ぼす影響を調査した。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | プレコセン誘導体によって本種の翅型を制御できることが示されたが、 使用したプレコセンはまだ不安定な化合物であるので、 より安定でかつ同様な効果を持つ化合物を探索する必要がある。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 繁殖性改善 |