青みず(ヤマトキホコリ)の株養成法

タイトル 青みず(ヤマトキホコリ)の株養成法
担当機関 山形県農業研究研修センター
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 青みず(山菜の一種)の畑地栽培は、茎伏せで増殖した苗を翌年移植する。栽培ほ場は遮光資材を用い弱光条件とし、かん水を行い土壌の乾燥を防止する。施肥は窒素、燐酸、加里とも成分で年間a当たり1.4kg程度施用する。植付け1年後の春に収穫可能となり、a当たり約100kgの収量が見込まれる。
背景・ねらい 「青みず」は山菜として山採りのものが流通している。
植物としては、いらくさ科のヤマトキホコリであり、山地の日陰に自生している。
主に東北地方で利用されている山菜であるが、
山形県の例では「赤みず(ウワバミソウ)」より市場価格が高く、
消費者の人気が高い。
そこで、「作り育てる山菜」として有望と考えられるので、
増殖方法および畑地における株養成法について技術開発を行う。
成果の内容・特徴
  1. 増殖方法は茎伏せとする。
    茎伏せは、茎長12cm、重さ2.5kg以上のものを水平に埋設する。
    時期は6月中下旬が適期であり、伏せ込み後約1ヶ月で出芽する。
    茎伏せ1年後に株を掘り上げ苗を取る。1茎当たり8本程度の苗が得られる。
    (表1)
  2. 強日照に弱いので、70%程度の遮光条件で栽培する。
  3. 定植は6月に行い、栽植密度はa当たり2,000本程度とする。
  4. 施肥は三要素とも成分で1.4kg/aが適当である。
    コーティング肥料及び液肥の追肥も効果が高い。
    (表2)
  5. 株養成中はミストタイプのかん水チューブを用い、茎葉上から散水する。
    かん水は6~9月の時期を重点に、晴天日の午前中に行い、
    土壌水分の補給と菜温の低下を図る。(図1)
  6. 定植翌年から収穫できる。a当たり約100kgの収量が見込まれる。
    (表2)
成果の活用面・留意点
  1. 栽培地は乾燥しにくく、排水が良い場所を選定する。
  2. 遮光が必要であるが、空気が停滞し高温にならないように注意する。
  3. 地域により山菜としての知名度が低い場合があるので、
    利用方法等の消費宣伝が必要である。
図表1 231156-1.gif
図表2 231156-2.gif
図表3 231156-3.gif
カテゴリ 肥料 乾燥 栽培技術 施肥 光条件

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