タイトル |
トンネルマルチ自動支柱打込装置 |
担当機関 |
山形県立農業試験場 |
研究期間 |
1997~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
すいか、メロン等果菜類の露地栽培では、トンネルマルチ栽培が必須の技術となっているが、人力に頼っている支柱の運搬、支柱打込作業の機械化を図るため、支柱を自動的に供給し、連続的に打込作業を行うトンネルマルチ自動支柱打込装置を開発した。
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背景・ねらい |
多人数の組作業となり労働確保が困難なトンネルマルチ作業の機械化のため、 近年トンネル支柱打込装置が市販化されている。 しかし、支柱供給が人力であり連続作業ができない、 支柱を部分的に押圧するため支柱に歪みが生ずる等の問題点がある。 これらの問題点を解決し、 支柱を自動供給し連続作業を行うトンネルマルチ自動支柱打込装置を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 開発した機械は、ベット幅160cmのマルチ畦を跨ぐことができる
クローラ型作業車本体に搭載する自動支柱打込装置である。
- 装置は、本体に装着するためのフレーム、弓形支柱を
平均的加圧力により打ち込むためスライド板とアングルラグ、 アングルラグを上下動させる油圧シリンダーとそのリンク機構、 並びにチェンによる支柱の自動送り機構を備えた支柱供給装置で構成した (第1図)。
- 支柱供給装置にセットした支柱は、機体の進行に同調して
自動送り機構によって送られ、アングルラグ上部に取り付けたベロア及び 上部と下部に取り付けた永久磁石でアングルラグに固着される。 クローラ回転数に同調したリミットスイッチで支柱打込位置を検知すると、 油圧シリンダーが作動し、アングルラグが落下することによって支柱を打込み、 同時にベロアを開放する。 この一連の動作を連続的に繰り返すことによって 自動的に支柱を打ち込む機構であり、 アングルラグにより支柱全体を間接的に押圧するため、 支柱の歪み等の変形を防止できる。
- 連続作業による作業精度は高く、
オペレーターが機械操作と支柱の供給を行う1人作業による圃場作業量は7.8a/hrで、 省力効果は人力作業の10%程度であるが、 重労働である支柱運搬、支柱打込を機械化することにより 支柱打込作業の軽労化を図ることができる。
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成果の活用面・留意点 |
- 適用する支柱は、φ11~12、800R、打込直線部400mm
程度に成形した鉄製パイプである。
- 支柱打込機を装着したクローラ型作業車の旋回には、3m程度の枕地が必要である。
(最小回転半径2.4m)
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
機械化
軽労化
市販化
すいか
メロン
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