タイトル |
バラ・アーチング栽培における秋冬期の仕立て法と春期の切り戻し法 |
担当機関 |
山形県立園芸試験場 |
研究期間 |
1997~1997 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1997 |
要約 |
アーチング栽培において、秋冬期の収量増加には9月上旬から切り上げ仕立て(5枚葉1枚残し)をするのがよい。春期の切り戻しは、4月から5月に一斉に切り戻しまたは順次切り戻しの2方法がある。
|
背景・ねらい |
山形県の秋冬期は日射量が著しく減少するため、 アーチング基本仕立てではこの時期に収量の減少がみられる。 そこで、基本仕立て法から変更可能な仕立て方法と その後の基本仕立てへの切り戻し方法について検討する。
|
成果の内容・特徴 |
- アーチング栽培において、秋冬期(9月~翌年2月)の収量増加には、
9月上旬にアーチング基本仕立てから切り上げ仕立て(5枚葉1枚残し) に変更するのが適切で、この期間の収量は基本仕立て(対照)より60%程度増加する (表1)。
- 切り上げ仕立ての切り花長は、アーチング基本仕立て(対照)よりも短くなる
(表2)。
- アーチング基本仕立てに戻す切り戻し法は、次の2つの方法が適切であるので、
生産計画に応じて選択する(表3)。
- 一斉切り戻し法:
3月~5月に母枝を株元から一斉に切り戻す。 この方法は、切り戻し後のシュート発生は旺盛になるが、 処理後3ヶ月間ほど収量の増減幅が大きくなる。
- 順次切り戻し法:
3月~5月に採花が終了した母枝から順次株元まで切り戻す。 この方法は切り花品質が安定し、連続採花が可能である。
|
成果の活用面・留意点 |
- 切り上げ仕立てを続けると、母枝は採花ごとに長くなり不安定になりやすいので、
フラワーネットを張る必要がある。
- 10月以降に切り上げ仕立てを開始した場合は増収効果はない。
- 切り花長が短い品種には適用しない。
|
図表1 |
 |
図表2 |
 |
図表3 |
 |
カテゴリ |
ばら
品種
|