プロスタグランジン製剤による日本短角種牛の発情同期化

タイトル プロスタグランジン製剤による日本短角種牛の発情同期化
担当機関 東北農業試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 日本短角種牛の発情同期化には、発情周期が明らかな個体の場合は2ml、発情周期は不明であるが黄体期の場合には3mlのプロスタグランジン製剤(クロプロステノール;0,25mg/ml)の投与が有効である。
背景・ねらい 日本短角種(短角)牛は、高い放牧適性と
東北地方の豊富な草資源を活かした牛肉生産と、
産地直送方式での販売に生き残りの道を見いだしつつある。しかし、
伝統的な自然交配(まき牛)による春子生産のみの季節的に偏った出荷体制では、
需要者側の要望にこたえきれないため、
人工授精による繁殖方法の導入による周年出荷体制の確立が求められている。
これには、プロスタグランジンF製剤(PGF)
を用いた発情同期化が有効である。
しかし、短角は卵胞刺激ホルモン等のホルモン製剤に対する反応性が
黒毛和種と比較して低い。
さらに、PGFが比較的高価な薬品であることを考えあわせると、
本剤の効率的な利用方法を検討することは重要である。
そこで、短角の発情同期化に有効なPGFの投与量を、
黒毛和種(黒毛)と比較検討した。
成果の内容・特徴
  1. クロプロステノール(住友製薬、0.25mg/ml)を用い、
    短角において黒毛と同等か同等以上の発情同期化率(82%以上)を得るためには、
    発情周期が不明の場合は3ml、発情周期が既知(6-17日)
    の場合は2mlの筋肉内投与が有効である(表1)。
  2. 短角では、クロプロステノール3ml投与により、2ml投与と比較して約半日程度、
    発情発現までの時間が短縮される(表1)。
成果の活用面・留意点 短角において、子牛の計画的な生産や、採卵・移植等の技術導入に利用できる。
図表1 231212-1.gif
カテゴリ 出荷調整 繁殖性改善

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