タイトル |
ペースト肥料用側条施肥田植機を利用したプロペナゾール剤による葉いもち防除 |
担当機関 |
秋田県農業試験場 |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
要約 |
側条用プロベナゾール顆粒水和剤(500g/10a)をペースト肥料と混和し、深さ5~7cmに側条施用すると、同粒剤の水面施用よりも葉いもち防除効果が高く、作業も容易である。
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背景・ねらい |
病害虫防除では農薬の利用効率向上と防除作業の軽労化が求められている。 そこで、ペースト肥料と混和したプロベナゾール剤を側条施肥田植機で イネの根域に施用する方法を施薬の深さと 葉いもち防除効果の関係について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- ペースト肥料と混和して側条用プロベナゾール顆粒水和剤500g/10a
を施用した圃場では葉いもち全般発生開始期でも病斑が発見されず、 施用していない圃場で第2世代期の病斑が出現する時期に初発生となる( 表1、 表2)。
- 側条施肥と同時に施用した側条用プロベナゾール顆粒水和剤の薬いもちに
対する防除効果は現在、普及しているプロベナゾール粒剤の水面施用より優り、 施用の深さは5~7cmで最も効果が高い( 表1、 表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 本剤は側条用ペースト肥料と均一に混和されないと効果が劣る。
この場合、肥料に等量~2倍量の水で溶かした薬液を入れて十分に攪拌してから 使用する。調合は移植当日に行い、調合したものはその日のうちに使用する。
- pHの高いペースト肥料と混和すると本剤の効果が劣るので、
pH6.5以下のペースト肥料のみで使用する。
- 本剤が最も効果的な施用の深さは窒素の利用率が高い施肥の深さ
(5~7cm)と合致している。
- 田面が硬く移植後施肥溝がふさがらない時は防除効果が劣る。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
肥料
病害虫
軽労化
施肥
農薬
病害虫防除
防除
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