トラクタ装着型空気・静電散布防除機の畑作物への散布特性

タイトル トラクタ装着型空気・静電散布防除機の畑作物への散布特性
担当機関 青森県畑作園芸試験場
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1998
要約 トラクタ装着型の空気・静電散布防除機での散布による薬剤の付着は、作物の繁茂が少ない状態では従来型の機種より優れる。一方、畦間を覆った状態の群落では、作物下部への付着が劣る。
背景・ねらい 静電散布は、薬液の噴霧粒子を帯電させることにより、
静電的に作物体に付着させる散布方式であり、
我が国では施設園芸用のものが導入されている。
米国ESS社により露地栽培用に開発されたトラクタ装着型の空気・
静電散布防除機は、PTOに連動したコンプレッサーからの圧縮空気により
形成された噴霧粒子を、トラクタのバッテリーと接続した電極により荷電して
放出する構造となっている。この防除機を用いてばれいしょ、
大豆の散布作業を行い、薬剤付着を従来型のブームスプレーヤと比較する。
成果の内容・特徴
  1. 同じ走行速度で散布した場合、
    空気・静電散布防除機の10a当たり散布液量は、
    従来型機種の10分の1程度の少量散布となる。
  2. 畦問が空いた状態の大豆やばれいしょに対する散布では、
    従来型では散布量の大半が地面に落下していると考えられるが、
    空気・静電散布防除機の付着効率は作物体の上部、下部とも優れている(
    表1、
    表2)。
  3. 畦間を覆って繁茂した状態の大豆に対する散布では、
    空気・静電散布防除機は作物体下部への付着が劣る
    (表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 本機種は、
    畦間の空いている状態の多い露地野菜等での利用価値が高いと考えられる。
  2. 畦間が覆われた状態での散布仕様につき、改良を検討する必要がある。
  3. 少量散布型の機種であるため、今後、適用できる薬剤の検討が必要である。
図表1 231294-1.gif
図表2 231294-2.gif
図表3 231294-3.gif
カテゴリ 病害虫 施設園芸 大豆 ばれいしょ 防除 薬剤

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