除草剤の付着がリンゴ幼木の主幹に与える影響

タイトル 除草剤の付着がリンゴ幼木の主幹に与える影響
担当機関 岩手県農業研究センター
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 幼木の主幹に除草剤(グルホシネート及びピアラホス)が付着した場合、樹皮に焼け症、割れ症、黒変症等の障害が見られる。これらは生育に悪影響を及ぼすことがあり、特に幼木時は樹体に付着しないよう注意する。
背景・ねらい リンゴわい性樹園の樹冠下は清耕管理が基本であり、
省力化のために除草剤を利用することが多い。
除章剤は、本来樹体に付着しないように散布するよう指導しているが、
葉や果実に対しては十分注意されているが、
主幹については散布能率を向上させるため多少の付着はかまわないといった事例が見受けられる。
しかし、除草剤の付着が原因と思われる樹皮の荒れ等の報告もあり、
生育への悪影響も心配され、解明が望まれていたため、
幼木の主幹に対する除草剤付着の影響について検討した。
成果の内容・特徴
  1. リンゴ幼木の主幹に除草剤が付着した場合の、
    樹皮における障害発生は以下の通りである
    (表1)。
    ============================================================
    区分成分名
    ------------------------------------------------------------
    障害が見られた除草剤グルホシネート
    ビアラホス
    障害が見られなかった除草剤グリホサートイソプロピルアミン塩
    ジクワット・パラコート
    ------------------------------------------------------------
    供試条件一年生苗木を秋定植後、翌年から主幹に散布
    同一剤を年間3回散布 (1997、 1998年処理)
  2. 障害の内容は樹皮の焼け症、割れ症、黒変症等で、除草剤の付着部位に発生する
    (写真)。
  3. 供試した5品種のうち、「ふじ」は比較的障害の発生が少なく、
    生育への影響は少ない。「つがる」は生育が劣る傾向が見られ、
    「ジョナゴールド」、「王林」、「きおう」にも若干生育不良の傾向がうかがわれる
    (表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 除草剤散布時は薬液が樹体に付着しないように指導を徹底する。
図表1 231305-1.gif
図表2 231305-2.gif
カテゴリ 病害虫 栽培技術 省力化 除草剤 品種 りんご

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる