リンゴわい化栽培における防根シートによるヒコバエ発生防止

タイトル リンゴわい化栽培における防根シートによるヒコバエ発生防止
担当機関 宮城県園芸試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 二重台木方式でわい化栽培を行うとき、繊維密度の高い防根シートを遮断層としてわい性台木とマルバカイドウの間に設置することにより、マルバカイドウからのヒコバエ発生を3年以上抑制できる。
背景・ねらい リンゴのわい化栽培において、その根系台木としてマルバカイドウのついたわい性台木
を用いるとマルバカイドウから多数のヒコバエが発生し、
ヒコバエの除去のために多くの労力が必要になる。
ヒコバエの除去方法としては、地上部に出たヒコバエの刈り取り、除草剤の散布などの
方法が行われているが、ヒコバエの発生を地下部の段階で効果的に抑制するため、
防根シートによる物理的なヒコバエの遮断方法について検討する。
成果の内容・特徴
  1. ヒコバエの遮断層の設置方法
    1. 定植時あるいは1年苗の時に、わい性台木とマルバカイドウの境界面に防根シート
      を主幹に巻き付けるように埋設する
      (図1)。
    2. 埋設面積は、主幹を中心に半径50cm程度とする。
    3. 埋設後、わい性台木の発根させたい部分を土で埋める。
    4. 防根シートとしては50g/m2、100g/m2の繊維密度の製品が使用できる
      (表1)。
    5. 資材費は、繊維密度50g/m2の防根シートの場合1樹当たり130円、3年間維持すると
      して、M.27を使用した高密植栽培(333本/10a植え)で、10a当たり1年14,430円、M.26、
      M.9を使用したわい化栽培(100本/10a植え)で、10a当たり1年4,333円となる。
  2. ヒコバエは、この防根シート面で伸長が抑制され地上部には出ない。その効果は
    最低3年間持続する。(
    表1図2図3)。
  3. 防根シート埋設による生育、収量、果実品質への影響は認められない(
    表1、
    表2)。
成果の活用面・留意点
  1. ヒコバエ発生を抑制することで、ヒコバエ除去にかかる労力を大幅に軽減できる。
  2. 防根シートの設置が遅くなると、ヒコバエそのものの除去など、作業が繁雑になる。
  3. 防根シートの外周からヒコバエが発生するときは、主幹から離れているので、通常
    の草刈りの要領で簡単に除去できる。
  4. 4,5年後に、主幹と防根シートの隙間からヒコバエが露出するが、その場合は防根
    シート面まで土壌を掘り上げ、ヒコバエを除去し、再度防根シートを埋設する。
  5. この技術は、わい性台木の種類に関わらす応用できる。
図表1 231306-1.gif
図表2 231306-2.gif
図表3 231306-3.gif
図表4 231306-4.gif
図表5 231306-5.gif
カテゴリ 病害虫 栽培技術 除草剤 台木 りんご わい化

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