果実横径を指標としたオウトウ「佐藤錦」の結実程度の早期判定

タイトル 果実横径を指標としたオウトウ「佐藤錦」の結実程度の早期判定
担当機関 山形県立園芸試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 オウトウ「佐藤錦」の結実程度は、果実横径分布が明らかな2峰性となる満開15~17日後頃の果実横径10~11mm以上を指標とすることで予測可能である。
背景・ねらい オウトウは結実が不安定で、年により作柄が大きく変動する。
オウトウの結実程度が明らかになるのは、「佐藤錦」の場合、
硬核期に入る満開3週間後以降である。
近年、高品質生産を目的として摘果作業が一般に行われるようになっているが、
作業を計画的に進めるうえで結実程度を早期に判定する方法が求められている。
そこで、落花期から硬核期までの果実肥大の推移と落果率との関係を明らかにし、
より早い時期に結実を子測する指標を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. オウトウ「佐藤錦」の落花期から硬核期にかけての時期別果実横径分布は、満開10
    日後は1峰性の正規分布の形を示すが、肥大とともに分布が崩れ、満開15~17日後
    頃には2峰性の分布となる。最終的には肥大の良好な方だけが残り1峰性の正規分布と
    なり、結実が確定する(
    図1、
    図2)。
  2. オウトウ「佐藤錦」の結実程度は、果実横径分布が明らかな2峰性となる満開15~
    17日頃に予測することが可能である。その場合、結実する可能性が高いと判定する果
    実横径の基準は10~11mm以上である
    (図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 判定には、果実横径分布を1樹当たり100果(花束状短果枝、東西南北各4個程度
    )以上確認することが望ましい。
  2. 極端な強樹勢、弱樹勢、また5~6年生以下の若木は対象外とする。
図表1 231314-1.gif
図表2 231314-2.gif
図表3 231314-3.gif
カテゴリ おうとう

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