タイトル |
にんにくの省力機械化体系 |
担当機関 |
青森県畑作園芸試験場 |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1998 |
要約 |
慣行の作業体系に種子選別機、にんにく植付機、茎葉刈払機、にんにく堀取機、根切機、盤茎部調製機を新たに加えた省力機械化体系は、10a当たりの労働時間が約200時間と大幅に短縮される。
|
背景・ねらい |
青森県では、にんにく栽培の作業時間を慣行の369時間から200時間にすることを 目標に掲げ、省力化のための技術開発を行ってきた。 これまで開発した個々の機械化技術を体系化することにより、 大幅な労働時間の短縮をはかる。
|
成果の内容・特徴 |
- 省力機械化体系は、従来の作業体系に新たに種子選別機、にんにく植付機、
茎葉刈払機、にんにく掘取機、根切機、盤茎部調製機等を加えたものである (表1)。
- 省力機械化体系では、10a当たりの労働時間が慣行(369時間)より167時間減少し、
203時間と大幅に短縮される(表1)。
- 種子の準備作業は、種子選別機の導入により、労働時間が24.0時間に短縮され、
慣行の38%の省力となる(表1)。
- 植付け作業は、にんにく植付機の使用により、労働時間が12.2時間に短縮され、
慣行の61%の省力となる(表1)。また、 にんにく植付機の能率は、3.3h/10aである(表2)。
- 収穫作業は、茎葉刈払機、にんにく掘取機、
根切機を組み合わせて使用することにより、労働時間が29.4時間に短縮され、 慣行の66%の省力となる(表1)。また、 各機械の能率は、茎葉刈払機が0.6h/10a、にんにく掘取機が1.1h/10a、 根切機が4.0h/10aである(表2)。
- 選別・調製作業は、盤茎部調製機の使用により、労働時間が102時間に短縮され、
慣行の24%の省力となる(表1)。また、 調製機の能率は28.1h/10aである(表2)。
- 農機具費は34千円が見込まれ、経営的にも有利である
(表3)。
|
成果の活用面・留意点 |
利用規模の下限が大きい機械の導入に当たっては、 数戸の農家による共同利用の必要がある。
|
図表1 |
 |
図表2 |
 |
図表3 |
 |
カテゴリ |
機械化
機械化体系
経営管理
省力化
にんにく
|