岩手県におけるネギコガの発生生態

タイトル 岩手県におけるネギコガの発生生態
担当機関 岩手県農業研究センター県北農業研究所
研究期間 1997~1999
研究担当者
発行年度 1998
要約 これまで、ネギコガは休眠性が無いと考えられており北日本での加害生態については不明であったが、ネギコガは休眠性を有し、岩手県においては成虫態で越冬している可能性が高いことが明らかとなった。
背景・ねらい ネギの主要害虫であるネギコガは、これまで休眠性が無いと考えられており
北日本での加害生態については不明であった。そのため防除のポイントもわからず、
現地では殺虫剤を殺菌剤に混用した多回剤散布が行われていた。
この結果コストや使用回数の制限等が問題となり、
早急なネギ病害虫防除体系の構築が求められている。そこで、
本研究では防除体系構築の資とするためにネギコガの発生生態を調査した。
成果の内容・特徴
  1. ネギコガの休眠性
    夏期雌成虫では卵巣発育個体は羽化1日後からみられ2日目にはほぼ卵巣が発育したが、
    秋期雌成虫については同様な条件で飼育したにもかかわらず卵巣の発育した個体は
    全くみられなかった(表1)。
    このことからネギコガは休眠性を有しているものと考えられる。
  2. 岩手県におけるネギコガの越冬について
    積雪下での越冬試験は行っていないものの、
    冷蔵飼育試験においてネギコガの平均生存日数は0度Cで59.6日、
    5度Cで58.3日となり対照として供試したコナガのほぼ2倍であった。
    生存日数の長い個体は120日以上も生きており、コナガと比較して60日以上長かったこと
    (図1)、
    またフェロモントラップによる誘引消長において早春に明確なピークが出現した後
    トラップに全く誘引されない期間が認められることなどから
    本種は北日本では路地で越冬している可能性が高い
    (図2)。
  3. 年間発生世代数について
    本種は、既知の発育零点及び有効積算温度から年間5世代前後発生すると考えられる。
    有効積算温量から考えて発生すると思われる第5世代成虫は、
    フェロモントラップに誘引されなかったため、生殖休眠していると考えられる。
成果の活用面・留意点 年間発生世代数等を含むネギコガの生態については、北日本での生態である。
図表1 231345-1.gif
図表2 231345-2.gif
図表3 231345-3.gif
カテゴリ 病害虫 害虫 コスト ねぎ 病害虫防除 フェロモン 防除

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