タイトル |
トルコギキョウの11〜12月出し作型の品種反応と定植時期 |
担当機関 |
山形県立園芸試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1998 |
要約 |
トルコギキョウの11~12月出し作型は中生種が最も適し、定植時期は6月中旬~7月上旬、早生種が6月下旬~7月上旬、中晩生種は6月中下旬までで、切り花品質が優れる。ロゼット化は7月中旬定植が最も発生率が高まる。
|
背景・ねらい |
トルコギキョウは今後の需要増加が期待でき、 山形県で産地化を推進している品目である。そこで、 夏秋出し作型と組み合わせて生産のスリーシーズン化を図るため、 加温シェード栽培による初冬出し(11~12月)作型の開発を行う。
|
成果の内容・特徴 |
- この作型は中生種'あすかの粧'が最も適応し、
定植期は6中旬~7月上旬までの範囲が適する。早生種'ネイルマリンネオ'、 中晩生種'つくしの雪'は開花が夏秋期の温度条件の影響を受けやすく、 早生種は早い定植の場合に開花促進しやすいので、6月下旬~7月上旬定植まで、 中晩生種は遅い定植では開花遅延しやすいので6月中下旬定植で作柄が安定する (表1)。
- この作型の切り花品質は各品種群とも、切花長70cm以上、切花重50g以上、
花数10個程度、収穫株率約70%を確保でき、商品性は高い。
- この作型ではロゼット化しやすく、発生率には品種間差と定植時期の影響がみられ、
当地域では7月中旬定植が最も高まり、その前後の定植期では減少する傾向がみられる。
|
成果の活用面・留意点 |
- シェードは9時間日長で行い、打ち切り時期は8月末とする。
9月中旬以降は16時間日長とし、最低温度は15度Cに管理する。
- 開花期は夏秋期の気温の影響を受けやすく年次変動があるので、
生育後半のハウスの温度管理で開花調節する。
- 早生種、中生種にはシェードによる花芽分化の制御が不十分な品種がある。
|
図表1 |
 |
カテゴリ |
温度管理
栽培技術
トルコギキョウ
品種
|