食用ギクの抗酸化性評価とその成分

タイトル 食用ギクの抗酸化性評価とその成分
担当機関 東北農業試験場
研究期間 1998~2001
研究担当者
発行年度 1998
要約 食用ギク花弁からの抽出物は、抗酸化性、ラジカル消去活性を有する。その主たる成分は、クロロゲン酸と2種のイソクロロゲン酸(3,5-ジカフェオイルキナ酸 4,5-ジカフェオイルキナ酸)である。
背景・ねらい 食用ギクは、東北地方の特産野菜で、
彩りがよく独特な食感を持つおいしい野菜として親しまれている。また、
菊花には多様な薬理効果があるとされ、古来より漢方薬やお茶として服用されてきた。
近年、健康に対する関心の高まりと共に、
野菜に含まれる機能性成分も注目を集めている。そこで、
食用ギクの抗酸化性を評価し、その成分を明らかにすることによって、
食用ギクの高付加価値化に資する。
成果の内容・特徴
  1. 食用ギク花弁からの抽出物は、抗酸化性とラジカル消去活性を示す
    (図1、図2)。
    同じキク科の野菜で、
    高い抗酸化性を有するとされるシュンギクよりもその作用は強い。また、
    悪玉コレステロールと呼ぼれているLDLに対する酸化抑制作用もある。
  2. 品種'もってのほか'を材料とした場合、主な抗酸化成分として、
    クロロゲン酸と2種のイソクロロゲン酸(3,5-ジカフェオイルキナ酸、
    4,5-ジカフェオイルキナ酸)が分離される。
  3. 抗酸化性と抗酸化成分含量は品種間差が大きく、両者の間には相関が認められる
    (図3,図4)。
    また、収穫日による変動も大きい。
成果の活用面・留意点
  1. 抗酸化性やラジカル消去活性の評価は、試験管内でのものであり、
    生体内での作用とは必ずしも一致しない。
  2. 得られた抗酸化成分は'もってのほか'からのものであり、
    品種によっては必ずしも同一ではない。また、実際には、
    色素や他のポリフェノール成分と相互に作用しながら、
    強い抗酸化性を示すと推察される。
図表1 231372-1.gif
図表2 231372-2.gif
図表3 231372-3.gif
図表4 231372-4.gif
カテゴリ きく 機能性成分 高付加価値 しゅんぎく 品種

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