タイトル |
ラック式コーンペネトロメータ |
担当機関 |
山形県立農業試験場 |
研究期間 |
1999~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
地耐力測定器として、ラック式巻下げ機でコーンを貫入し、貫入抵抗値をデジタル圧縮センサーで計測、記憶する新型のコーンペネトロメータを開発した。
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背景・ねらい |
コーンペネトロメータは圃場の地耐力を測定する装置として、広く利用されて いるが、測定値は圃場状態や個人差によるバラツキが大きくなる等の問題がある。 従来型より精度良く測定でき、データ処理が容易で機動性のある コーンペネトロメータを開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 折りたたみ可能な測量器用三脚台の上にコーンとセンサー及びラック式巻下げ機を
載せた。測定者が足場に乗り、ハンドルを回してコーンを貫入し、所定の深さの 位置でスイッチを押すことによってコーン貫入抵抗値がデジタル圧縮 センサー(デジタルフォースゲージ AND社製 AD4937)に表示され、同時に内部 メモリーに記憶される(図1)。
- 試作したラック式コーンペネトロメータの特長は次のとおりである。
- 従来型はコーン指数2MPa程度が測定限界であったが、ラック式は2人で測定した
場合、コーン指数3.5MPa程度まで測定可能 である(図2)。 また、従来型は測定に2~3人必要であるが、本器は地耐力の小さい圃場では1人でも 測定可能である。
- 本器はデジタル表示で測定精度も良く、データは圧縮センサーに100個まで
記憶でき、データは圃場外でプリンター又はノートパソコンに出力できる。 データ処理が用意になり、多地点の連続測定も容易になる(図3)。
- ラック棒に設置してあるスケールとストップウォッチを見ながらコーンの貫入を
行うことによって、規定の一定速度で貫入できる。
- 三脚の長さを調整することで、コーンを垂直に固定することができる。足場は
簡単に着脱でき、移動時は三脚を折りたたみ1人で持ち運びできる。
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成果の活用面・留意点 |
地耐力の小さい圃場では1人でも測定できるが、コーン指数2MPa以上の土層がある 圃場では2人で測定する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
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