タイトル |
水田乗用管理機の圃場内走行性判定法 |
担当機関 |
山形県立農業試験場 |
研究期間 |
1999~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
湛水条件下の圃場コーン指数(CI:地耐力)を非灌漑期の実測耕盤層のコーン指数から「非灌漑期の実測値-0.2MPa」として事前に推定する。水田乗用管理機の限界コーン指数(CI')をWES簡易法より算定し、耕盤から10cm以内に計算CI'より大きいCIを示す層が厚さ20cm以上連続してある場合は、管理機が安定して走行できると判断する。
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背景・ねらい |
大区画水田等では乗用管理機を組込んだ機械化体系が期待されるが、車輪幅が 小さいので軟弱な圃場では走行できないこともある。立毛・湛水条件下の地耐力を 非灌漑期の耕盤層のコーン指数から推定し、水田乗用管理機の走行性を事前に 判定する手法を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 乗用管理機が走行する立毛・湛水条件下の圃場コーン指数(CI:地耐力)を実測
できない場合、非灌漑期に実測した耕盤層のコーン指数から「非灌漑期の 実測値-0.2MPa」として推定する(図1)。
- 水田乗用管理機の限界コーン指数(CI')をWES簡易法より算定し、耕盤から
下方10cm以内に計算CI'より大きい圃場コーン指数(CI)を示す層が厚さ20cm以上 連続してある場合は、水田乗用管理機が安定して走行できると判断する。 また、車輪はCI≧CI'の層まで沈下する(表1、 図2、3)。 <WES簡易法によるCI'の計算式> CI'(MPa)=(0.071125×VCI-0.0388)×0.0981 VCI:車両コーン指数 VCI={7.37×10-4×W/(B2×R×n)}+33.7 W:機体総重量(kg)、B:タイヤ幅(m)、R:リム直径(m)、n:駆動輪タイヤ数 計算例:M社乗用管理機:W=954kg,B=0.0762m,R=0.711m,n=4 よってCI'=0.53MPa K社栽培管理ビークル:W=1014kg,B=0.12m,R=0.9m,n=4 よってCI'0.33MPa
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成果の活用面・留意点 |
- CICI'の場合は車両コーン指数(VCI)の小さい車輪、機種を選定する。
- 沈下量と機械最低地上高および水稲の草丈から、押し倒し量を検討しておく。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
機械化体系
栽培技術
水田
水稲
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