タイトル |
畑作大豆に有効な土壌処理除草剤と株間除草機による雑草防除技術 |
担当機関 |
青森県畑作園芸試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
大豆作において、ボトムプラウ耕を行い、土壌処理除草剤と株間除草機を用いることにより効率的な雑草防除が可能である。
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背景・ねらい |
収穫時の残存雑草はコンバイン収穫での汚損粒発生の原因となっており、生育中期 までに防除する必要がある。また、実需者・消費者のニーズである低農薬栽培の 要望に応えるために耕種的な努力が必要になっている。 そこで、大豆作付前の耕起法と土壌処理除草剤の初期施用及び株間除草機使用に よる除草効果について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- ボトムプラウ耕及び中耕・培土による除草効果
ボトムプラウによる耕起を行い、初期土壌処理除草剤を使用しない場合、 ロータリーカルチベーターによる中耕・培土を行うことにより、前作物及び雑草の 発生が抑制されるが、生育中期の残存量が多い(表1)。
- 土壌処理除草剤と株間除草機による除草効果
ボトムプラウによる耕起を行い初期土壌処理除草剤を使用した後の機械除草では、 株間除草機使用がロータリーカルチベーターによる中耕培土より除草効果が 高い(表2、3)。
- 生育に対する影響
株間除草機を使用した場合、大豆の生育に及ぼす影響は少なく、中耕培土作業体系 に比べて収量の低下はみられない(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 砕土が悪いと除草効果が劣り、大豆の損傷も懸念されるので、砕土の向上に努める。
- 株間除草機による作業では、中耕培土作業より耐倒伏性が弱まる傾向があるので、
適期播種、適正栽植密度を厳守する。
- 供試した株間除草機の適応畦幅は60~75cmである。
- 株間除草機の使用により地面の凹凸が少なくなりコンバイン収穫の作業精度が
高まる。
- 株間除草機による作業は、火山性土壌の畑作に適用する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
病害虫
雑草
除草
除草機
除草剤
大豆
土壌処理
農薬
播種
防除
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