なばな「はるの輝」の簡易低温処理法

タイトル なばな「はるの輝」の簡易低温処理法
担当機関 岩手県農業研究センター
研究期間 1999~2000
研究担当者
発行年度 1999
要約 なばな「はるの輝」は、は種1日後の催芽種子を、暗黒3度Cで80日以上の低温処理をすることにより、慣行の電照低温処理法と同等の花芽分化促進効果が得られ、1回の処理量も大幅に増やすことが可能である。
背景・ねらい なばな「はるの輝」は、晩生種のため、収穫期が3月に入ってからとなり、
需要が多い12月~2月には出荷ができなかった。
収穫期を前進化させるための低温処理方法は、
徒長を防止するための光が必要である。
この光により冷蔵庫内の温度が上昇しやすく、
処理時にトレイを重ねられないことから、1回の処理量が少ない。
そこで簡便で、大量処理が可能な低温処理法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. は種後1日常温で催芽させたトレイを用い、暗黒3度Cで80日以上の処理を行う
    (表-1、2、3)。
  2. 育苗箱をトレイにかぶせてふたをすれば、積み重ねが可能となり、
    冷蔵庫を使っての処理量が4~5倍に増大する。
成果の活用面・留意点
  1. 冷蔵庫から出庫後、1週間以上昼夜サイドを開放した雨よけハウス内で養生させ、
    子葉が十分に展開してから定植する。
  2. 処理期間が約3ヶ月と長期なため、苗の胚軸が約4cm前後まで伸長するので、
    定植時は深植えとする(表-4)。
  3. 処理期間中は従来の処理法より乾燥しないが、
    期間中1~2回ほどのかん水は必要である。
  4. 定植後は通常の管理をおこなう。
  5. トレイは200穴のものを使用したが、288穴のセルでも使用可能と思われる。
図表1 231499-1.gif
図表2 231499-2.gif
図表3 231499-3.gif
図表4 231499-4.gif
カテゴリ 育苗 乾燥 栽培技術 出荷調整 なばな

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