タイトル |
ニラの冬期伏込み軟化栽培技術 |
担当機関 |
秋田県農業試験場 |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1999 |
要約 |
冬期におけるニラの伏込み・軟化栽培の適品種は、12~1月伏込みでは「海南」、2~3月伏込みでは「大連」である。連続2回収穫のための軟化温度・期間は、地温15度C・約1ヶ月である。株養成は、1株当たり植付け本数を6本、a当たり窒素施肥量を基肥2、追肥2kgを標準に、ハウス内で1年間行う。
|
背景・ねらい |
秋田県の冬期農業のひとつに山菜の軟化栽培があるが、 冬期に生産できる品目拡大のために 食味や歯ざわりの良さから新たな消費が期待される黄ニラを取り上げ、 伏込み軟化栽培技術を確立する。
|
成果の内容・特徴 |
- 12月から1月伏込み連続2回収穫に適する品種は、休眠が浅く収量の多い海南である。
2月から3月伏込みでは、1月下旬に休眠が明け、海南より多収の大連が適する (図1)。
- 12月伏込みでは、1層目黒寒冷紗、
2層目シルバービニール(遮光率100%)で被覆すると、 地温15度C・約1ヶ月で品質の良い軟化ニラが収穫できる (表1)。
- 軟化のための株養成年数は、収量は2年株でやや多くなるが、
パイプハウスの利用効率から見ると1年が適当である (図2)。
- 株養成期のa当たり窒素施肥量は、基肥2kg・追肥2kgの計4kgを標準とする
(データ省略)。
- 海南を用い、株養成期の1株当たり植付け本数を6本植えにし、軟化すると、
3本植えに比べ収穫1回目の株当たり茎数、1茎重が増加する (図3)。
- 栽培暦は図4のとおりであるが、
3月中旬播種、6月中旬パイプハウス内定値、11月下旬まで株養成、 12月から3月まで順次掘り上げ軟化床に伏込み遮光栽培すると、 1月から4月上旬に軟化ニラが収穫できる。 耕種概要
|
成果の活用面・留意点 |
- 軟化に供する株は、伏込みまでの低温遭遇量が多いほど早く収穫できるので、
ハウス内の換気をし、できるだけ低温に当てる。
- 掘取り株は根鉢を崩さないように伏込みする。
|
図表1 |
|
図表2 |
|
図表3 |
|
図表4 |
|
図表5 |
|
図表6 |
|
カテゴリ |
栽培技術
施肥
にら
播種
品種
良食味
|