鋳物廃砂リサイクル資材を用いたバラ養液栽培

タイトル 鋳物廃砂リサイクル資材を用いたバラ養液栽培
担当機関 山形県立園芸試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 バラ養液栽培における、鋳物廃砂リサイクル資材はロックウールと同様の養液管理で栽培が可能である。鋳物廃砂リサイクル資材は、単体よりもピートモスを混合した培地で収量、切り花品質が向上し、培地としての実用性が認められ、環境保全型資材として有望である。
背景・ねらい 山形県の鋳鉄鋳物製造業では、集塵ダスト等の鋳物廃砂が管理型産業廃棄物
として多額のコストをかけて処理されている。また、バラ栽培では使用済み
ロックウールの廃棄が問題化してきている。
そこで、山形県工業技術センターで鋳物廃砂を有効利用した園芸用土として
鋳物廃砂リサイクル資材の開発を行い、当場でこの資材をバラ養液栽培における
ロックウール代替培地として用い、培地適応性を収量および切り花品質の面から
検討した。
成果の内容・特徴
  1. 鋳物廃砂リサイクル資材はロックウールと同様の養液濃度、かん液回数の管理で
    栽培が可能である(図1、図2)。
  2. 鋳物廃砂リサイクル資材が収量に及ぼす影響には品種間差があり、ロックウールと
    比較して「ローテローゼ」はやや少なく、「リトルマーベル」は同程度または
    それ以上になる(図1、図 2)。
  3. 鋳物廃砂リサイクル資材は単体使用よりもピートモス混合使用で、切り花長、
    切り花重、着花数が優れ、品質が向上する
    (図1、図2、表1、表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 有害物質を含まないため農地への還元が容易であり、ロックウール代替培地として
    有望である。
  2. 生産力および切り花品質に品種間差があり、培地に適した養液管理技術の確立が
    必要である。
  3. 培地としてのコストがロックウールと同等またはそれ以下に設定できる製品開発が
    必要である。
図表1 231524-1.gif
カテゴリ 管理技術 コスト ばら 品種 養液栽培

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